土曜日, 6月 28, 2025
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≠ME「モブノデレラ / 神様の言うとーり!」インタビュー|対照的な2曲で示す表現力の進化 – 音楽ナタリー 特集・インタビュー



≠ME「モブノデレラ / 神様の言うとーり!」インタビュー|対照的な2曲で示す表現力の進化 - 音楽ナタリー 特集・インタビュー

指原莉乃がプロデュースを手がける≠MEが、両A面シングル「モブノデレラ / 神様の言うとーり!」をリリースした。

「モブノデレラ / 神様の言うとーり!」は≠MEにとって記念すべき通算10枚目のシングル。表題曲の1つ「モブノデレラ」のタイトルは≠MEのすべての楽曲の作詞を手がける指原による造語で、「物語の最後に報われるシンデレラとは違い、決して主人公にはなれないその他大勢の役名のない“モブ”として生きている私、そして誰もが持つ孤独感や絶望」を意味する。歌詞には切なく悲しい思いがつづられている。一方の「神様の言うとーり!」はテレビアニメ「甘神さんちの縁結び」2ndクールのエンディングテーマで、さわやかでポップな曲調、キュートな歌詞や振付が特徴だ。

音楽ナタリーではこの対照的な2曲を収録したニューシングルの発売に合わせて尾木波菜、蟹沢萌子、鈴木瞳美、冨田菜々風の4人にインタビュー。それぞれの楽曲の注目ポイントや、ミュージックビデオの見どころを語ってもらった。

取材・文 / 左藤豊撮影 / 上野留加

──≠MEによる楽曲のリリースは、昨年8月発売の9thシングル「夏が来たから」以来となります。

蟹沢萌子 はい。約8カ月ぶりのシングルリリースになります。こうしてリリースさせていただけることに感謝の気持ちでいっぱいです。

尾木波菜 今「約8カ月ぶり」と聞いて、「もうそんなに経ったんだ!?」と思いました。その間はツアーやコンサートなどがありファンの方と会える機会もたくさんあったので、間隔が空いた感じはありません。充実した活動ができていた証拠かなと思うと、それもまたうれしいです。

尾木波菜

尾木波菜

──1月には「神様の言うとーり!(TVサイズ)」が先行配信されましたし、確かに活動が空いた印象はありませんね。新曲のうち、まずは「モブノデレラ」からお話を伺えればと思います。この曲は主人公にはなれない“その他大勢(モブ)”側の気持ちを歌った、切なく悲しいミディアムバラードになっています。

冨田菜々風 シングル表題曲としてミディアムバラードをリリースするのはこれが初めてです。≠MEがこの6年間で培ってきた表現力をお届けできたらいいなと思っています。

蟹沢 「夏が来たから」が駆け抜けるような夏の青春ソングだったので、メンバーみんな「次はいったいどういう楽曲になるんだろう?」と思っていました。「モブノデレラ」の楽曲をいただいて、≠MEにとって新たな挑戦になると感じています。

尾木 ≠MEの成長をお見せできる楽曲になったと思っています。自分で言うのはおこがましいかもしれないのですが、自画自賛できる、誇れる作品になりました。レコーディングやミュージックビデオ撮影でのメンバーのダンスや表情を見て表現力の成長を感じたので、新しい≠MEを楽しんでいただけるはずです。

鈴木瞳美 私はバラード曲を歌いたかったので、曲を聴いたときは素直にうれしかったです。きっと結成7年目の私たちだからこそいただけた楽曲なんだろうなと思ってます。楽曲はもちろん、衣装や振付なども含めて全部が素敵です! 本当に大好きな作品です。「モブノデレラ」というタイトルも、一度聞いたら忘れられないようなインパクトのあるフレーズだと思いました。

悲しみだけじゃない、強い女性の気持ち

──「モブノデレラ」は孤独や絶望がテーマになっています。歌詞をどう読み込んで解釈し、どのような世界観の表現を意識しましたか?

冨田 歌詞にストーリー性があり、とても心に響きました。それをどう表現に落とし込むかが今回の課題で、その点ではダンスの存在が大きかったなと思います。

冨田菜々風

冨田菜々風

蟹沢 楽曲の世界観にぴったりな、とても繊細な振付を作っていただきました。振りが入ったことで、メンバーみんなの楽曲に対する解像度が上がったんじゃないかと思います。キラキラと輝いているようなプリンセスにただ憧れるだけでなく、モブ側の絶望といった心情の表現に挑んで、≠MEのパフォーマンスの幅を広げることができました。

尾木 「モブノデレラ」は人によって解釈がまったく異なる曲だと思います。これはあくまで私の解釈なのですが、「1つの恋に溺れる必要はない」というプラスのメッセージとして受け止めました。悲しみだけではなく、強い女性の気持ちも込められているのかなと思っています。

鈴木 尾木ちゃんと同じで、悲しい言葉の中にある強い気持ちを私も感じ取ったので、その部分の表現を特に意識しています。大変だったのは、MVでの王子に選ばれたシンデレラに嫉妬するシーンの撮影。そういうシチュエーションを撮影した経験がなかったので、カメラを前にして「嫉妬ってどんな表情をしたらいいんだろう?」と考え込んでしまいました。難しかったですし、アイドルとして経験していないことがまだまだたくさんあるんだな、と改めて気付きました。

──カメラに向かって笑顔を見せる経験はたくさんあっても、嫉妬の表情で撮影する機会はなかなかないですよね。

蟹沢 そうですね。≠MEは幸せあふれるような表情、表現をすることが多いです。ちなみにMVではシンデレラの青いドレスを着て、「もしも私がシンデレラになれていたら」という世界線のシーンも撮影しました。幸せそうな表情と嫉妬の表情の対比にも注目していただけたらと思います。

蟹沢萌子

蟹沢萌子

鈴木 日常でシンデレラになれることはないので、シンデレラのドレスでの撮影はとてもうれしかったです!

蟹沢 今回の撮影のためにガラスの靴も特注で作っていただきました。

尾木 すごくきれいな靴だったね!

冨田 あと、シンデレラ役の方が本当にかわいかったです! あまりにもかわいくて、にやけそうになっちゃいました。「嫉妬の表情を撮る」と言われたときに「本当にかわいいから敵わない」と内心思っていました。

──先ほど鈴木さんがお気に入りポイントの1つとして挙げていた衣装も素敵です。歌詞にも出てくる「グレー」が基調になっているんですよね。

鈴木 はい。グレーと言ってもすごく華やかで、お姫様のようなかわいい衣装を作っていただきました。「チョコレートメランコリー」(2022年2月発売の3rdシングル)もそうでしたが、かわいい衣装とは対照的な楽曲の組み合わせが大好きです! 今回はスカートが大きく揺れる振付になっているので、踊っていて楽しさも感じられる衣装です。

鈴木瞳美

鈴木瞳美

尾木 わかる! この衣装で踊るからこそ、さらに楽曲がカッコよく、かわいくなると思います。ファンの皆さんにも気に入ってもらえるはずです!

冨田 メンバーそれぞれに似合う、世界で1つだけの衣装を作っていただきました。

鈴木 ビジューやイヤリングもそれぞれ違いますし、私の衣装は手袋などいろいろな小物も用意していただきました。

蟹沢 細かい部分まで作り込んでくださった素敵な衣装なので、できることならぜひ近い距離で見てもらいたいです! 意外と重みもあるんです。着ると「これは宝物のような重みだ!」と感じます。これから大事に着させていただきたいと思います。


Page 2

──続いてもう1つの表題曲「神様の言うとーり!」について伺います。こちらはテレビアニメ「甘神さんちの縁結び」2ndクールのエンディングテーマで、すでにライブでも披露されています。

尾木 「神様の言うとーり!」は振付がキャッチーでかわいくて、情景が浮かびやすい歌詞なので、踊っていてすごく笑顔になれます。ファンの皆さんと6年かけて作り上げた≠MEのグループ像のようなものを表現できる曲だと思います。とても好きな1曲です。

鈴木 MVは「≠MEのメンバーが登場人物として出てくるアニメのオープニング」というテーマで制作していただきました。私は食パンをくわえながら走っています。一番の見どころは、2サビでメンバーが1人ひとり順番に走っていくシーンです! 完成したMVを観て、「実写でもこんなアニメみたいな映像が作れるんだ!」と驚きました。

冨田 あのシーンの撮影はとても苦戦しました。

尾木 1人ずつグリーンバックで撮ったので、撮影の時点ではどういう画になるのか想像できなかったんです。

鈴木 スタッフの方から説明はしていただいたものの、イメージがつかめず、指示通り動いたら、まさにアニメのようなかわいい映像になっていました。

蟹沢 菜々風の変身シーンもすごかったよね!

冨田 本当にかわいい映像になっていて、心がときめきました! “変身コンパクト”もとてもかわいく作り込んでくださってうれしかったです。

冨田菜々風

冨田菜々風

尾木 小さなお子さんにも好きになってもらえるMVだと思います。魔法少女が出てくるアニメが大好きな私の親戚も、このMVを観て感動していました! 小さなお子さんがこのMVを観て「私もアイドルになりたい!」と思ってくれたらいいですね。

──アニメ主題歌ということもあって、楽曲自体の反響もかなり大きいのでは?

蟹沢 テレビアニメ「甘神さんちの縁結び」を観て「神様の言うとーり!」のMVを観た、というようなコメントも見かけました。テレビアニメ「甘神さんちの縁結び」は本当に素敵な作品で、まっすぐな恋心を描いた物語に≠MEが携われたこともうれしいですし、これをきっかけにいろんな方に≠MEを知っていただけたことがありがたいと思いました。

尾木 私は普段からアニメソングをたくさん聴いていますが、まず音楽配信サービスにあるアニメソングのプレイリストを聴いて、そこからアーティストの方を知ることが多いです。同じような形で≠MEのことをたくさんの方に知っていただけたらうれしいです。

鈴木 また海外の方からのコメントも増えてるような気がします。日本のアニメは世界に誇れる文化ですし、海外の方にも「神様の言うとーり!」を愛していただけていると知って幸せな気持ちになりました。

蟹沢 テレビアニメ「甘神さんちの縁結び」をきっかけに、いいご縁がたくさんできたと思います!

蟹沢萌子

蟹沢萌子

ずっと変わらないメンバー同士の関係性

──「モブノデレラ」と「神様の言うとーり!」という対極とも言える2曲を通して、改めて≠MEの表現の幅の広さを感じました。

鈴木 今作は結成7年目に入り初めてのシングルとなります。また、記念すべき10枚目のシングルを素敵な楽曲とともに両A面という形でお届けできることがうれしいです。そしてこれから「≠ME 全国ツアー2025『We want to find “カフェ樂園”』」が始まるので、楽曲を背負って、ファンの皆さんに私たちの魅力をどんどんお伝えしていきたいと思っています。「7年目もがんばろう」と気合いが入っています!

──それにしても「7年目」や「10枚目」といった数字を聞くと、≠MEが積み重ねてきた歴史を感じますね。

蟹沢 振り返るとあっという間だったようにも感じますが、1年1年にいろいろな思い出があるので、濃い6年間を送ってこられたんだなと感じています。そして6年の間にいろいろな楽曲と出会い、それらがすべて今の≠MEにつながっていると考えると、すごいことだなと思います。

冨田 ただ数字が増えているだけではなくて、数字と≠MEの成長がちゃんと比例していることがうれしいです。「モブノデレラ」のような新たな表現に挑戦したり、ライブの規模がどんどん大きくなるなど、グループとしての進化を実感できています。ファンの皆さんに見守っていただきつつ、これからも前に進んでいけたらと思っています。

鈴木 ≠MEで活動しているとあまり年齢を意識しないのですが、学生だった友達がいつの間にか社会人になっていて驚きますし、「私もしっかりしないと!」と思います。

鈴木瞳美

鈴木瞳美

尾木 メンバー同士の関係性も昔からずっと変わりません。年上のメンバーはお姉さん、年下メンバーは妹のような存在のままです。(川中子)奈月心は今も変わらず≠MEの最年少でかわいい存在です。

蟹沢 奈月心はとても成長しましたが、私からすると変わらずかわいい存在です。きっとこの先、何年経ってもお互いにこの気持ちのまま変わらない関係なのではないかと思います。

尾木 ≠MEはメンバー同士でたくさん意見を交換できるグループです。仲のいい姉妹のような関係性は昔も今も変わっていないと思います。

──昔から変わらない関係性が、安心感や居心地のよさにもつながっているんでしょうね。

尾木 そうだと思います。特にグループの最年長の3人(蟹沢、菅波美玲、谷崎早耶)の存在が大きいと思います。頼りになりますし、その一方で抜けている面もありますが、3人の人柄が≠MEの雰囲気をよくしてくれていると感じます。

蟹沢 ありがとう。いつでも頼っていいよ!

尾木 頼らせていただきます!

尾木波菜

尾木波菜

前回の「≠ME 全国ツアー2024『やっと、同じクラス』」を超えられる自信があります

──最後に、6月から7月にかけて全国7都市を回る「≠ME 全国ツアー2025『We want to find “カフェ樂園”』」への意気込みを聞かせてください。

尾木 去年の「≠ME 全国ツアー2024『やっと、同じクラス』」が大好評で、チケットが完売する公演も多く、たくさんのファンの方に「よかった!」と言っていただけました。だからこそ「前回を超えていかないと」というプレッシャーもありますが、超えられる自信もあります! 前回のツアーでは行けなかった都市や広い会場でもライブをさせていただけるので、絶対に楽しいツアーにします!

鈴木 ファンの皆さんと一緒に楽しみたいという気持ちでいっぱいです。今回のツアーは公演数も多く、7月には1週間で3会場を回るので、体力をつけないといけないと感じています。もしツアーを一緒に回るファンの方がいたら、一緒に体力作りもがんばりましょう。

蟹沢 私たちはツアーを開催するたびにファンの皆さんと新たな関係を築いてきたと思うので、その点でも今回のツアーが楽しみです。

──「モブノデレラ / 神様の言うとーり!」のリリースを経て、さらにひと回り成長した≠MEのパフォーマンスをファンの皆さんもきっと楽しみにしていると思います。

蟹沢 ≠MEというグループ名には「今までとは違う自分をみんなに経験してほしい」という指原(莉乃)さんの思いが込められているのですが、今回のシングルでも私たちはまた新たな自分を発見しました。「≠ME 全国ツアー2025『We want to find “カフェ樂園”』」でも新たな≠MEの姿をお見せして、ファンの皆さんに「≠MEにはこういう一面もあるんだ!」と驚いてもらいたいです。パフォーマンスを通して私たちの思いや愛を直に受け取っていただけたらうれしいです!

左から蟹沢萌子、冨田菜々風、鈴木瞳美、尾木波菜。

左から蟹沢萌子、冨田菜々風、鈴木瞳美、尾木波菜。

  • 2025年6月7日(土)神奈川県 ぴあアリーナMM
  • 2025年6月8日(日)神奈川県 ぴあアリーナMM
  • 2025年6月19日(木)宮城県 仙台サンプラザホール
  • 2025年6月29日(日)愛知県 愛知県芸術劇場 大ホール
  • 2025年7月6日(日)北海道 札幌文化芸術劇場 hitaru
  • 2025年7月8日(火)大阪府 オリックス劇場
  • 2025年7月10日(木)福岡県 福岡市民ホール 大ホール
  • 2025年7月21日(月・祝)東京都 国立代々木競技場 第一体育館



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