欧州中央銀行(ECB)は恐らくさらなる利下げが必要であり、利下げ幅の拡大も選択肢から排除すべきではないと、政策委員会メンバーのレーン・フィンランド中銀総裁が述べた。

Key Speakers At The PIIE During The Fall Meetings Of The International Monetary Fund And World Bank

レーン氏

Photographer: Kent Nishimura/Bloomberg

  レーン氏は、地政学的リスクや貿易摩擦による「不確実性がまん延」している中で、次の一手に関しては柔軟な対応が不可欠との認識を示した。金融環境は最近引き締まっており、経済成長へのリスクが現実のものになり始めていると指摘した。

  同氏は24日、国際通貨基金(IMF)の春期会合が開かれているワシントンでインタビューに応じ「行動の自由を完全に確保しなければならない。想定される中立金利にとらわれてしきい値を設定したり、特定の利下げ幅を事前に排除したりするべきではない。今は機動的かつ積極的な金融政策の時だ」と語った。  

  ECBの中銀預金金利は現在2.25%。今サイクルの7回の利下げは全て0.25ポイントずつだった。アナリストは年内に同じ幅の利下げがもう1回行われると予想している。

  ただ、市場はさらに多くの利下げを織り込んでいる。スワップ市場は年内に最大0.66ポイントの追加利下を織り込み、3回目の利下げ確率は64%とみられている。

  6月に利下げを継続するか一時停止するかを判断する上で重要な材料となるのが、新たに公表される経済およびインフレに関するスタッフ予測だ。前回3月時点の予測では、インフレ率は2025年に平均1.9%、26年には2%と見込まれていた。

  レーン氏は「6月時点で中期的にインフレ率が2%の目標を下回ると予想されるならば、さらなる利下げが妥当だ」と述べた。

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