米政権は24日、自動運転車を巡る規制上の障壁を取り除く初の政策措置を公表した。トランプ米大統領の顧問らが掲げてきた目標の実現を目指す。
米運輸省道路交通安全局（ＮＨＴＳＡ）は、米国で製造された自動運転車について米自動車安全基準の免除対象になるよう規則を改定すると明らかにした。免除は従来、輸入車のみに適用されていた。
ＮＨＴＳＡはまた、自動車メーカーなどに対し引き続き自動運転システムに関連する事故の報告を義務付ける一方、一部の報告要件を緩和する方針だとしている。
今回の措置による短期的な影響は不透明だが、トランプ氏の一部顧問が優先する主要な課題を推進するために米政権が一歩踏み出した形だ。
現在の連邦規則は、ハンドルやペダルのない自動運転車を大量生産して市場に投入しようとする企業にとって大きな障害となっている。こうした政策はドライバーの操作をなくしたロボタクシー（自動運転タクシー）を来年に量産するテスラの計画と相いれないものだ。
テスラの最高経営責任者（ＣＥＯ）のイーロン・マスク氏は昨年、自動運転車の全国レベルでの承認プロセスの導入を求めていた。ブルームバーグは以前、トランプ氏の政権移行チームのメンバーが自動運転車向けの規制枠組み策定を最優先課題にする計画だと報じていた。
原題：US Regulator Takes Initial Steps to Boost Self-Driving Cars (1)（抜粋）
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