米ワシントンを訪問中の加藤勝信財務相は24日(現地時間)、ベッセント米財務長官と二国間協議を行い、為替を巡る原則について再確認した。加藤財務相によると、米国側から為替相場の水準や目標についての言及はなかったという。

  20カ国・地域(G20)財務相・中央銀行総裁会議閉幕後に記者会見した。加藤財務相は日米協議で「為替レートは市場において決定されること、過度の変動や行き過ぎた動きは経済・金融の安定に悪影響を与えることなどについて認識を再確認した」と明らかにした。その上で、為替に関して「引き続き緊密かつ建設的に協議を続けていくことで一致した」と話した。

relates to 為替原則を再確認、米国から「水準や目標へ言及なし」-日米財務相会談

ベッセント米財務長官と握手する加藤財務相(24日・米ワシントン)

Source: Ministry of Finance Japan

  米国側から「為替の水準や目標、あるいは管理する枠組みなど、そういった話はまったくなかった」とも述べた。具体的な要求があったかどうかなど、その他の詳細は言及を控えた。両氏による会談は同日午後、約50分間にわたって行われた。

  日本は米国と2回目の関税協議を控えている。貿易赤字を問題視するトランプ大統領が相手国の通貨安に不満を示す中、為替を巡る財務相間の議論が注目されていた。日本の交渉相手でもあるベッセント長官から円安是正策が提示されなかったことで、不安材料が一つ取り除かれたと言えそうだ。 

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