海外投資家が４月第３週（14－18日）に日本株現物を３週連続で買い越した。同週は米国の関税政策への警戒感が和らいだことで主要株価指数が上昇した。
日本取引所グループが24日に発表した投資部門別売買状況によると、海外勢は1504億円買い越した。３週連続の買い越しは昨年７月以来。
第３週は赤沢亮正経済再生担当相がベッセント米財務長官らとの関税協議の後、為替は議題に上らなかったと記者団に述べたことで円高圧力が和らいだ。米国と欧州連合（ＥＵ）の貿易交渉進展への期待も投資家心理の改善に働いた。
ピクテ・ジャパンの田中純平投資戦略部長は、トランプ政権内で日米関税交渉が「最優先」と位置付けられていることも、海外勢の期待感につながっていると分析。「関税交渉が早期にまとまれば、外国人投資家のマネーが流入する可能性はある」との見解を示した。
一方、個人投資家は2305億円の売り越しだった。
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