日曜日, 5月 4, 2025
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正史に連なるリッチな物語と戦略ゲームは相性抜群!“地の利”も重要な新作ターン制ストラテジー『STAR WARS ゼロ・カンパニー』イベントパネルレポ&インタビュー | Game*Spark


スター・ウォーズの大型ファンイベント「スター・ウォーズ セレブレーション ジャパン2025」にてその詳細が明かされた、新作ターン制ストラテジー『STAR WARS ゼロ・カンパニー』。Game*Sparkではイベントでの発表パネルにご招待いただくと共に、開発を務めるBitReactorのグレッグ・フォートシュ氏とLucasfilm Gamesのオリオン・ケロッグ氏へのインタビューの機会を頂きました。

本稿では期待に燃えるファンの歓声が響いた発表パネルの様子と、本作の魅力に迫るインタビューの内容をお送りします。

クローン戦争を舞台に描かれる原作に忠実なストーリーを相性抜群のストラテジーゲームで表現!

発表パネルでは、インタビューにお答えいただいた2人の他、BitReactorのナラティブ、シネマティクスディレクターであるアーロン・コントレラス氏、Lucasfilm Gamesのフランチャイズ戦略担当者でクリエイティブ部門責任者のケルシー・シャープ氏、Respawnのシニアプロデューサーを務めるジム・ヴェセラ氏が登壇。トレイラーの公開に沸き立つ会場のファンに向け、本作のより詳細な内容と開発に至る経緯を語りました。

公開されたコンセプトアート

発表によると本作は作中における重要な戦乱期「クローン戦争」時代が舞台となるといい、本作で新たに描かれるオリジナルストーリーの下「ゼロ・カンパニー」率いる主人公「ホークス」としてターンベースの戦略戦を楽しめるとのこと。そのストーリーテリングとの相性や没入感から、原作が持つ世界観を多くのファンへ届けるのに効果的だとして、ストラテジー作品としての開発を選んだそうです。

ホークス

コントレラス氏やシャープ氏、ケロッグ氏をはじめ、作曲家のゴーディ・ハブ氏など『STAR WARS ジェダイ』シリーズにも関わった開発者たちを含め開発に携わる人々はみなシリーズのファンだといい、当然スターウォーズフランチャイズに忠実な作品として製作が進められているとしています。

加えて映画的な没入感を大切にした点、意味のある選択を重要視したゲームデザイン、そして物語と一つになって濃密な体験が楽しめる戦闘を柱に製作が進められてきたとも語られました。

謎多き部隊「ゼロ・カンパニー」では時に敵対勢力ながら同じ任務を請け負うことも

さらに様々な勢力が複雑にぶつかり合うクローン戦争時代において、ゼロ・カンパニーが一般戦闘のみならず諜報や高リスクの戦術任務をも担うという独特の立ち位置を持っている部隊であることなど、ストーリーやキャラクターについてもいくつかの設定を公開。

主人公のホークスは元共和国将校であることが明かされたほか、無法者や亡命者といった一癖あるメンバーのうち、ホークスと長い付き合いだというクローン兵の「トリック」や、共和国に恨みを持つアンバラの狙撃手で分離主義勢力でもあるという「ルッコ」、個人的な復讐の手段として舞台に加わるマンダロリアンの「クライド」にジェダイ見習いの「テル」といったキャラクターが紹介されました。

トリック
ルッコ
クライド
テル

このように異なる種族、陣営の人々が集まる部隊故に時に対立を生むこともある一方で、困難を乗り越える中で立場を超えた絆が生まれる可能性もあるといい、ストーリーとゲームプレイの両方でそういった要素が体験できるといいます。

さらにゲーム内では紹介されたキャラクター以外にも様々な人員を募集し、自由にチーム編成ができるそうです。また、主人公のホークスも様々な種族のキャラクターとしてカスタマイズ可能な他、ドロイドにも多くの種類が用意されています。

キャラロストもあり得る高難度モードから初心者向けモードまで完備!作戦基地ではSWゲーム作品でも最大級の銀河マップが鑑賞可能

より深いゲーム内容に触れた部分では、キャラクターロスト(パーマネントデス)やセーブ回数の制限が設定されたストラテジー上級者向けの高難度モードとストーリーファン向けの初心者向けモードが用意されていることを明かしたほか、デンと呼ばれる作戦基地にも言及されました。

デンでは部隊との交流や任務のブリーフィング確認、人員の雇用にスキルやアビリティのアンロックといった攻略に向けての準備が行えるのはもちろん、銀河全体の情勢を確認できるマップが配置されています。銀河マップはこれまでのスターウォーズゲーム作品でも最大の物だといい、自分の選択が銀河にどのように影響しているかをインタラクティブに確認でき、物語への没入感を更に高めてくれるようです。

デンのコンセプトアート
銀河マップ

「大切なキャラクター」として新たにデザインされた宇宙船とパイロットドロイドも公開

さらに本作のために新たにデザインされた、部隊が任務地域へ向かうための宇宙船とそのパイロットドロイド「M3VO」通称MEVOも公開。船もキャラクターの一つという考えの下、シリーズの雰囲気に合った個性的なものに仕上がっていると自信ありげに語られました。

開発の発表から長期間に渡り詳細が伏せられていた本作でしたが、その沈黙を遂に破り数々の魅力的な発表があった今回のパネル。会場は大きな盛りあがりを見せ、ファンの拍手と歓声と共に幕を閉じました。以下に続くインタビューでは、本パネルの内容を踏まえての更なる本作の魅力や、気になる要素を深堀していきます。

プレイに従い明かされる、謎多きゼロ・カンパニーとホークスの過去

インタビュー本編に入る前に、質問にお答えいただいた開発者両名について詳しくご紹介致しましょう。グレッグ・フォートシュ氏はBit ReactorのCEO兼クリエイティブディレクターで、過去には人気ストラテジー『XCOM』シリーズのアートディレクターも務めたベテラン開発者です。

オリオン・ケロッグ氏はLucasfilm Gamesのエグゼクティブプロデューサーを務め、『STAR WARS ジェダイ』シリーズをはじめとする数多くの関連作品を手掛けています。


――まずはタイトルのゼロ・カンパニーに込められた意味についてご紹介をお願いします。

フォートシュ氏:いい質問ですね!これは主人公であるホークスと彼の過去に関わることで、ここではあまり多くを語れないため実際にプレイしてナラティブで学んでほしいのですが、疑問に思われることを本当に嬉しく思います。

ケロッグ氏:今はその点はミステリーですが、実際プレイしてその謎を解き明かすという部分でも楽しみにしていてください。

――クローン戦争時代が舞台とのことですが、プレイヤーの立場はどういったものになるのでしょう?ゼロ・カンパニーとはどういった勢力になりますか?より詳しくはどういった時代になるのでしょう。

ケロッグ氏:時代的にはクローン戦争後期になりますね。今のところプレイヤー、つまりホークスについては元共和国の将校である以上のことを明かせませんが、ゲーム開始時点では共和国とは関係の無い立場になります。これらの詳細についてもゲームで学んでいって頂きたいです。

――戦場は宇宙空間になるのか惑星での陸戦になるのかお聞かせください。

フォートシュ氏:戦闘は基本的に陸戦になりますが、宇宙船での惑星間の移動といった要素は用意しています。

物語は正史に含まれる内容に!カメオ出演については公式な発表できず

――登場キャラクターについて教えてください。お馴染みの人気キャラクターですでに登場が決まっている者はいますか?登場ビークルについても合わせて教えていただきたいです。

ケロッグ氏:キャラクターのいわゆるカメオ出演で公式に発表できることはありませんが、クローン戦争で見慣れたマンダロリアンやストームトルーパー、ジェダイのパダワンに共和国将校といった時代に合ったキャラクター達が当然登場します。またクローン戦争中に使われた色々な物が本作でも見かけられることでしょう。

――コアなファンには気になる部分だと思うのですが、本作はシリーズ全体において正史として扱われる内容でしょうか。 

ケロッグ氏:スターウォーズシリーズにはこれまで様々な物語が正史として登場していますが、その中の一部と考えていただいて構いません。プレイ中の可変要素としての「誰が負傷をした」といった細かい部分に関しては正史とは言えませんが、発売後にファンがフランチャイズのストーリーを振り返った際に、正史として扱われる物語であることは間違いないでしょう。

『ジェダイ』シリーズ代表にSWゲーはもちろん『XCOM』等他のストラテジー作品の影響受けた作品に

――EAのスターウォーズIPゲームと言えば『STAR WARS ジェダイ』シリーズですがそちらとの関りは何かありますか?そちらにもホロタクティクスというストラテジーミニゲーム要素がありましたがそちらと関連のあるコンテンツもあったりしますか?

フォートシュ氏:『STAR WARS ジェダイ』のミニゲームと比べるとスケールも全然違いますし目的も全く異なるものになります。一方でスターウォーズのゲーム作品として影響を受けている部分もありますね。もちろんその他のスターウォーズゲーム作品も参考にしましたし、ゲームシステムとしては私自身が制作した『XCOM』や、『Gears Tactics』等の他作品から大いにインスピレーションを受けています。一つ一つ挙げればキリがないのですが、ナラティブの表現や独自性といった観点で様々な作品を研究しました。

『STAR WARS ジェダイ:サバイバー』

――XCOM』のお話が出ましたが、フォートシュ氏の代表作であるだけにやはりそちらの影響は強いのでしょうか。もう少しだけ深掘してお聞きしたいです。

フォートシュ氏:アーティストなら誰でもそうだと思いますが、過去の作品が影響する部分はもちろん大きいです。そのうえでやはり没入感であるとか、ゲームの独自性をどのように表現していくかが腕の見せ所だと思っています。

『XCOM2』

――インスピレーションの観点でもう一つ、使用楽曲に劇中曲、あるいはそのアレンジやオマージュは登場しますか?

ケロッグ氏:スターウォーズにおいて音楽はとても重要な要素ですよね。今回音楽について『STAR WARS ジェダイ』シリーズでも担当していただいたゴーディ・ハブ氏に再度お願いしています。

音楽に期待するファンが大勢いることを踏まえ、原作のジョン・ウィリアムズ氏による音楽からインスパイアされている部分はある一方で『ゼロ・カンパニー』的なユニークさを出すことにも挑戦しています。クローン戦争という大きな戦争の一部としての雰囲気を、音楽でも上手く演出できているのではないでしょうか。

リプレイ性も抜群のストーリーリッチなシングルプレイ作品。地の利についても聞いてみた

――打って変わってゲームプレイについての質問になりますが、マルチプレイ要素は含まれているのでしょうか。また、ストーリーの攻略が主軸になる作品だとは聞いていますが、どれくらいのボリュームになるのでしょうか。

フォートシュ氏:シングルプレイ作品ですね。シングル作品のベテランが集まっているので、同ジャンルにおいてプレイヤーに満足していただける作品にできる自信があります。

ケロッグ氏:ゲームのスケールについては今はまだ話せる段階ではありませんが、多くの選択肢によるリプレイ性も含めたリッチなナラティブを用意しているので、十分な時間楽しんでいただけると思います。

――細かい部分ですが、立ち位置におけるいわゆるグリッドの有無や、武器の持ち替えが可能であるかについてお聞かせください。

フォートシュ氏:グリッドはないタイプですね。クラスや武器については現時点であまり話せることが無いのですが、幅広い武器を用意しているのは確かです。それがどういったクラスでどのように使われるのかといったことはまだ秘密となります。

――血糊は重要となりますか?(筆者の伝え方が悪く翻訳過程で“地の利”と取り違えが起きた上でのご回答ですが、興味深いお話を頂いたのでそのまま記載させていただいています。)

ケロッグ氏:前提として、スターウォーズの正史として雰囲気を出すため「キャシアン・アンドー」のトーンを参考にストーリーとしてもリッチなものを求めています。ただ、あまり血の描写が強く押し出されているということはないですね。

――大変失礼いたしました…。改めて最後の質問になります。ストラテジー作品ということで、“地の利”は重要となりますか?

ケロッグ氏:ストラテジー作品なので当然部隊の立ち位置をどのように配置するかは重要ですね。ただ、それがどのような形で表現されるかは現在では話せません。とは言っても縦要素(high ground)はしっかりありますね(笑)。

地の利を得たぞ!

――ありがとうございました。


“地の利”も得たい『STAR WARS ゼロ・カンパニー』は、PC(Steam, Epic Gamesストア)/PS5/Xbox Series X|S向けに2026年発売予定です。



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