月曜日, 4月 28, 2025
Google search engine
ホームVideoニュース導入広がる“二重価格” 海外では価格差11倍のケースも【サタデーステーション】(2025年4月26日)

導入広がる“二重価格” 海外では価格差11倍のケースも【サタデーステーション】(2025年4月26日)

インバウンドが急増するなか、導入の動きが広り始めているのが「二重価格」です。さまざまなメリットの一方で、賛否の声も。(4月26日「サタデーステーション」OA)

■混雑目立つ京都市バス 導入を検討

物価高の中でも好調なのが、インバウンド消費です。今年日本を訪れた外国人は過去最速で1000万人を突破し、消費額は去年より3割近く増加したといいます。ただ京都駅前のバス停は行列です。

普段バスを利用 京都市民
「今日も2台か3台待たないといけないですね。地元民が疎外されている感じがせんこともない」

そこで対策として京都市が導入しようとしているのが、市バス運賃の「二重価格」です。相対的に市民を割安に、市民以外を割高にすることを検討しているといいます。

京都市交通局企画総務部 中本倫生担当課長
「混雑緩和がはかれるかはちょっと難しいかもしれないが、観光が市民生活の豊かさにつながっていて、観光客が来ることを受け入れる気持ちを作ってもらえれば」

■飲食店や注目のテーマパークでも

こうした「二重価格」は徐々に広がり始めています。渋谷にある海鮮バイキングのレストラン。

報告・朝倉有香ディレクター
「こちらには日本在住と、日本語が話せる人の価格と書かれています」

日本語で書かれた価格の方が、英語で書かれた価格より一律1100円安く設定されています。その理由は。

海鮮バイキング玉手箱 米満尚悟社長
「(外国人客への対応に時間がかかると)割を食うのは誰かというと日本人のお客さん。呼んでもスタッフ来ないじゃないかと。少しでもその感情を抑えてもらうために日本人の方を安くしている」

3か月後にオープンを控える注目のテーマパーク、「ジャングリア沖縄」でも。

25日に販売を開始したチケットは、国内在住者向けが、やや価格を抑えた6930円(税込)。非国内在住者向け一般価格が8800円(税込)となっています。価格が2000円ほど高い背景には、言語対応などの点が考慮されているといいます。

■導入に賛否も…姫路城は“軌道修正”

「二重価格」導入にあたっては、賛否の声も―。来年の3月から入城料金が変わるのは、世界遺産の姫路城です。

オーストラリアからの観光客
「外国人に追加の料金を払わせることは悪いとは思いません」
台湾からの観光客
「少し高いのであれば大丈夫ですが、2.5倍の差は高すぎると思います」

昨年度の入城者のうち、3分の1が外国人観光客です。当初市長は、オーバーツーリズム対策として、「外国人観光客」の料金引き上げを検討すると発言していましたが、その後、軌道修正。市民は現状の1000円に据え置き、市民以外を2500円へ引き上げます。城の保全整備や維持管理等に使われるといいます。

東京からの観光客
「高いけどしょうがないかな、これを維持していくにはって思いました」

専門家は。

観光社会学に詳しい 文教大学国際観光学科・中井治郎専任講師
「外国人観光客がたくさん来ている状況なのに日本人観光客しか来ていなかった時と同じ料金体系でいわゆるペイができる(採算がとれる)のかということですね。彼らの力を借りて地域資源なり文化財を守っていくといういろんな仕組みを作っていくのは大事かなと」

■海外では大胆な価格差も ピラミッドを取材

そこで私たちは海外の取り組みを取材。去年1700万人以上の観光客が訪れたエジプト、世界遺産のピラミッドでは。

報告・松本拓也記者
「価格表には外国人は700ポンドなのに対して、アラブの人たちは60ポンドと表記されています」

「外国人」はおよそ1970円、アラブ諸国を含む「自国民」はおよそ170円、その価格差はなんと11倍以上です。こうした「二重価格」は、インドのタージマハルやカンボジアのアンコールワットなどで行われています。

日本からの観光客
「差額はすごく大きいと思ったんですけどこの価格を払ってでも見たい」
アメリカからの観光客
「地元の人も来られるようにするには適切な価格設定だと思います」
[テレ朝news] https://news.tv-asahi.co.jp

source

RELATED ARTICLES

33 コメント

  1. 国の所有施設なら国民が、市の所有施設なら市民が割引料金で入れるのはどこの国も割とやってるから別に構わない。
    でもそれを「外国人だから金持ってるでしょ」という安易な考えで市町村や民間が堂々と国籍に基づいて二重価格にするのはなんか違う。
    例に上がってるエジプトなんて、世界中の旅行者から「二度と行きたくない」と言われる定番の国だって事をこのニュース見てる人たちは理解してるのかな。

  2. 京都は特に混雑して地元民が迷惑してるんだから、海外観光客価格設定は当然で、市バスへの大型キャリーケース持ち込み乗車は絶対に禁止、円安なのに買い物で免税する必要もないし、入国税を徴収し、
    海外保険未加入者は入国禁止、犯罪者は即刻強制出国。インバウンドで喜んでいるのは、一部の関連企業と観光地の商売人とメディアと日本政府だけで一般人はなんの恩恵も受けていないのに、更に増税して日本人を苦しめようといている日本政府のインバウンド優先政策にはうんざり

  3. 中途半端な価格差設定よりも動画後半で紹介されていた諸外国と同程度の設定した方が良いと思います。
    寺社仏閣や城址等の入場料も含め、観光地の一般住宅への進入やごみの不法投棄等、交通以外の負荷軽減対応にも収益を流用すべきだと思います。
    併せてインバウンド収益を得ている事業者からも環境保全の負担金を数パーセント程度徴収して、前述の対応に充てれば良い。
    居住者向けのフリーパス等も検討してみるのも一つの案ですね。

  4. マイナンバーカードを利用すればいいだけなのにな

    で、日本国民は、無料にして、外国人観光客からだけ料金徴収しないのはもったいないよな

    今がオーバーツーリズム過ぎるぐらいに、日本の観光人気は、常に世界第一位で、

    日本全国どこを見ても外国人観光客だらけで異常なぐらいに来日しているのにな

    どんなに高くても来る外国人観光客は世界中から日本に来るし、

    そこは、様子を見ながら料金を調整していけば良いだけなのでは?

  5. 「日本人の宿泊費を下げろ」って人もいるけど、そうなったらホテルは日本人の予約枠を減らすだろうな。高い価格で宿泊する外国人を泊めた方が儲かるし、民度も大差ないレベルになってきてるんだから

  6. かなり前の話でイタリアのコロッセオに入場にパスポート提示で日本人は割高料金で、それに対して日本人は抗議してなくなった経緯があった?!
    日本が景気が良かった頃は、世界の観光地にバスで日本人が到着し、泥酔したおじさんがヤンキー座りでヨーロッパの旧市街にたむろしてました。

  7. 大量の中国人観光ビザの人がホテルの住所で免許書取得したら「日本在住者」として判断されないんだろうか。住所証明で使えるから在住者として扱うしかないよね。

  8. 単純に英語を話すには勉強しないといけない。勉強するにはお金がかかるし、業務も日本語ほどはスムーズに行えないから仕事量が増えると言う意味で英語対応はエクストラサービスとして請求すると言うのは理にかなってるかなと思う。

  9. そもそも旅行なんて贅沢な事なんだから、低予算に拘っておいて文句言うぐらいなら身の程を弁えて行かない方がいいと思うな。

    行くなら現地に沢山金落としていこうって気持ちで財布のひもを緩めようや

  10. 二重固定資産税もはよ!中国人が日本の土地を持ったら日本人の5倍は払ってもらわんと国が脅かされてるのに割に合わん、日本人が中国の土地も買うこともできないし。

  11. もう日本は発展途上国なんだな。
    二重価格とか先進国で聞いたことないわ。
    フランスのルーブル美術館とかアメリカのメトロポリタン美術館で二重価格とか聞いたことあるか?
    マジで日本は発展途上国になってしまった。 
    こんな日本にした自民党

返事を書く

あなたのコメントを入力してください。
ここにあなたの名前を入力してください

- Advertisment -
Google search engine

Most Popular