火曜日, 5月 13, 2025
ホームニュースエンタメニュース“俳優歴13年”ゴールデンボンバー喜矢武豊が語るマルチ活動の原動力「趣味が日ごろの活動につながることも」

“俳優歴13年”ゴールデンボンバー喜矢武豊が語るマルチ活動の原動力「趣味が日ごろの活動につながることも」


ヴィジュアル系エアーバンド・ゴールデンボンバーの喜矢武豊が、5月13日に大阪・SkyシアターMBSで開幕する「2025年劇団☆新感線45周年興行・初夏公演 いのうえ歌舞伎【譚】Retrospective『紅鬼物語』」(いのうえひでのり演出/同劇場で6月1日まで、東京・シアターHで6月24日~7月17日)に出演する。貴族の家臣役に挑み、憧れの劇団の作品への初登場に意欲満々。2012年に俳優デビュー後は舞台・映像問わず活動しており、エンターテイナーとしての原動力を語った。鬼と人が戦う劇団☆新感線45周年公演『紅鬼物語』に出演

 ヴィジュアル系エアーバンド・ゴールデンボンバーの喜矢武豊が、5月13日に大阪・SkyシアターMBSで開幕する「2025年劇団☆新感線45周年興行・初夏公演 いのうえ歌舞伎【譚】Retrospective『紅鬼物語』」(いのうえひでのり演出/同劇場で6月1日まで、東京・シアターHで6月24日~7月17日)に出演する。貴族の家臣役に挑み、憧れの劇団の作品への初登場に意欲満々。2012年に俳優デビュー後は舞台・映像問わず活動しており、エンターテイナーとしての原動力を語った。(取材・文=大宮高史)

『紅鬼物語』(青木豪作)は、今年創設45周年を迎えた劇団☆新感線の45周年興行と銘打ち、鬼が棲まう平安時代を舞台にした、人と鬼との“哀しいおとぎ話”。昨年、宝塚歌劇団を退団した元花組トップスター・柚香光が貴族の妻役で主演し、退団後初舞台を飾る。出演は喜矢武のほか、早乙女友貴、一ノ瀬颯、樋口日奈、粟根まこと、千葉哲也、鈴木拡樹……と個性豊かなキャストが顔を揃えた。

 喜矢武が演じる坂上金之助は、貴族の源蒼(鈴木)に仕える身だが、突如、鬼(早乙女)に襲われる。その場は鬼の片腕を切り落として難を逃れたが、実は蒼の奥方の紅子(柚香)と娘の藤(樋口)が10年前、行方不明に。それも鬼の仕業ではないかと、周囲が疑い始め……という展開だ。

 喜矢武と早乙女はこれまでも舞台共演があり、インタビューでもその関係性が垣間見える場面があった。喜矢武は「早乙女友貴に『本読みの時にものすごく緊張していて声が震えていた』と言われましたが(笑)、周りの方々がスターばかりなので、緊張するよりも興奮しっぱなしだったんです。初めて劇団☆新感線の舞台の一員になれて、稽古場に来ていることが信じられなかったですね。本読みの時から高揚感がありました」と明かし、熱い思いのぞかせた。

――劇団☆新感線の舞台に憧れたきっかけはありましたか。

「だいぶ前になりますが、2011年の『髑髏城の七人』(通称ワカドクロ)をDVDで見た時です。こんな舞台があるのか、と衝撃を受けました。僕自身も舞台に出させていただくようになって、新感線の舞台に出たいけど『無理だろうな』と思いつつ、いつか出演したいと憧れは持ち続けていました。今でもそのDVDを見ます」

――“ワカドクロ”には友貴さんの兄・早乙女太一さんも出演し、その後舞台『SHIRANAMI』(2019)では太一さん、友貴さんと共演しました。

「『SHIRANAMI』で早乙女兄弟とは仲良くなって、『劇団朱雀』(太一が2代目座長を務め、2015年に再結成)にゲストで出させていただいたこともありました。今回、友貴には殺陣の稽古で助けてもらっていますね。新感線といえばやっぱり殺陣も見どころですから、本番までにお客さんに見せられるところまで持っていきたいです」

――作者の青木豪さんいわく、今作はかなり出演者に、あて書きした台本になったそうですね。

「(役の)金之助は、最初にプロット(構成)を拝見した時は真面目な家臣という印象でした。ところが台本を読んだら、かなり口の悪いキャラになっていて(笑)。バンドをやっている時とか普段も口は悪い方だなと思うので、よく見てくれています(笑)」

パルクールを始め「身体の筋肉の使い方が変わりました」 芝居にも好影響

――ゴールデンボンバーが『女々しくて』(2009年リリース)でブレーク後、喜矢武さんは2012年に映画『死ガ二人ヲワカツマデ…第一章「色ノナイ青」』で俳優デビューし、初主演を務めました。俳優活動も長いですね。

「10代の頃見ていた90年代のドラマが好きで、俳優にも憧れがありました。でも、いざ本当に自分が演じるとなると必死でやるだけでしたね。役作りを想像してみても、経験が浅いから答えは出ないんです。『やってみないと分からない』ととにかく現場で実践経験を積むしか上達する道はなかったですね」

――映画にドラマ、舞台と、出演ジャンルは多くなりました。

「舞台ではバンドをやっている時と同じように、お客さんの空気を感じながらお芝居ができることに助けられています。でも、映像はそういった反応がないので『誰に向かって芝居をしたらいいの?』と戸惑いもありました。今は映像でも役に没頭できるようになりましたが、実は演じながらどことなく冷めている自分がいるんです」

――「冷めている」というのは、どういう感覚でしょうか。

「ライブでも舞台でも、『今、ステージはこう見えているだろうな』と俯瞰(ふかん)してしまいます。自分が出ている映像でも一視聴者として見ている時は勝手に想像したり……。もしかすると芝居に集中するには邪魔な要素かもしれませんが、冷静に作品を見つめるという点では、出しゃばりすぎずに作品に馴染めているのかもしれません」

――では、以前より成長できたと実感することはありますか。同時に大切にしていることとは。

「実感はありますが、自分で言葉にするのは恥ずかしいですね(笑)。一つ挙げるなら、遠慮しなくなりました。はじめましての現場って、つい委縮してしまうと思うんです。でもそれでは自分のやりたいパフォーマンスもできないから、謙遜して縮こまるのはやめました。そうは言っても『お前、そんなことが言えるほど芝居はうまいのか』なんて評判が返ってきそうで、遠慮はしないけど、心の中では冷や汗をかいています(笑)」

――それでも、音楽、俳優、さらにTBS系『SASUKE』などでも活動しています。マルチな活動の原動力は。

「若い頃から趣味が多く、やってみたいことはたくさんあったんです。まずバンドを組んでみたら、僕のギターが下手すぎてエアーバンドとしてデビューして(笑)。でもそれが俳優やテレビの仕事にもつながりました。本当にやってみるって大事です。例えば僕は最近パルクール(走る、跳ぶなど移動動作)を始めたんですが、身体の筋肉の使い方がそれまでとは変わりました。するとゴルフの調子もよくなったし、パルクールで培った身体の感覚が芝居でも役に立っています。こんな風に趣味が日ごろの活動につながることもあるんだなって。メンタル面でも余裕ができて、仕事のスキルアップにもつながりました」

――そして、ついに憧れだった新感線の舞台へ。“千本ノック”と言われる、いのうえさんの名物稽古もありました。

「千本ノック、大歓迎で、いのうえさんにも友貴にもどんどんしごいてもらいました。音楽の方では、ありがたいことに紅白出場アーティストにまでなりましたが、役者としてはまだ無名なのでもっとスキルを伸ばしていきたいです。今作で鍛えてもらい、経験するものすべてを糧にするつもりです」

□喜矢武豊(きゃん・ゆたか)1985年3月15日生まれ、東京都出身。2004年に鬼龍院翔とともにヴィジュアル系エアーバンド・ゴールデンボンバーを結成し、ギターを務める。12年から同バンドの代表曲『女々しくて』でNHK紅白歌合戦に4年連続出場した。一方、12年に『死ガ二人ヲワカツマデ…第一章「色ノナイ青」』で俳優デビューし、映画初主演を飾った。その後は俳優としてキャリアを重ね、15年の主演舞台『ふしぎ遊戯』以降、舞台『GOKU』『犬夜叉』などにも主演。25年は映画『死に損なった男』『ザ・ゲスイドウズ』などにも出演している。

<2025年劇団☆新感線45周年興行・初夏公演 いのうえ歌舞伎【譚】Retrospective『紅鬼物語』上演スケジュール>

5月13日~6月1日 大阪・SkyシアターMBS

6月24日~7月17日 東京・シアターH

スタイリスト/高見佳明

ヘアメイク/杉野未香

【写真】ゴールデンボンバー喜矢武豊のインタビュー別カット

【写真:増田美咲】



Source link

Views: 0

RELATED ARTICLES

返事を書く

あなたのコメントを入力してください。
ここにあなたの名前を入力してください

- Advertisment -

インモビ転職