ヘッジファンド運営会社ミレニアム・マネジメントは、1億ドル(約143億円)超の報酬を提示してバリアズニー・アセット・マネジメントのシニア株式運用者スティーブ・シュール氏を採用した。
バリアズニーでファンダメンタル株式担当シニアマネジングディレクターを務めていたシュール氏は、1年間の移籍待機期間終了後にミレニアムに加わる予定。事情に詳しい複数の関係者が人事情報を理由に匿名を条件に明らかにした。
両社の広報担当者とシュール氏(54)はコメントを控えた。
運用資産約240億ドルのバリアズニーは、2023年にシュール氏を経営幹部に昇格させていた。同社は当時、グローバル株式責任者だったジェフ・ランフェルト氏が成績不振を受けて退任した後、株式部門の見直しを進めていた。同社はそれ以降、複数のポートフォリオマネジャーを採用し、最高5000万ドルの報酬を提示してきた。
こうした報酬パッケージは通常、数年かけて支払われ、業績に連動し、クローバック(返還)条項が適用される。バリアズニー、シタデルやミレニアムを含むマルチ戦略ヘッジファンドが限られた数のトップトレーダーの獲得競争を繰り広げる中、高額報酬は一段と一般的になっている。
原題:Millennium Poaches Balyasny’s Schurr With $100 Million Offer(抜粋)
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