米最大の暗号資産（仮想通貨）交換業者コインベース・グローバルの１－３月（第１四半期）決算では、収入が急増する一方で利益は減少した。デジタル資産の激しい値動きが背景にある。
８日のブログ投稿によると、収入は前年同期比約24％増の20億ドル（約2900億円）に達した。ただ前期比では約10％減少。ブルームバーグ集計のアナリスト予想平均は21億500万ドルだった。
純利益は94％減の6600万ドルで、１株利益は24セントにとどまった。保有する仮想通貨を時価に評価替えしたことが大幅減益の主な要因。
同社の株価は引け後の時間外取引で一時約２％安となった。年初来では17％下落していた。
アレシア・ハース最高財務責任者（ＣＦＯ）はインタビューで１－３月期について、月間取引ユーザーが過去２番目に多かったと述べた。これら顧客の多くは取引だけでなく、暗号資産預け入れで報酬が得られるステーキングなど他のサービスも利用しているという。
一方、コインベースはこの日の取引開始前に、ビットコインやイーサのオプション取引所で世界最大手のデリビットを29億ドルで買収することで合意したと発表した。
原題：Coinbase Posts Jump in Revenue, Drop in Quarterly Earnings (2)（抜粋）
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