イラン南部ホルモズガーン州にある商業港で26日、大規模な爆発が発生した。フランス通信(AFP)が内相の発言を引用して伝えたところによれば、少なくとも14人が死亡、750人以上が負傷した。

爆発現場で活動するイラン赤新月社の救助隊(4月26日)
Photographer:Iranian Rec Crescent/Anadolu/Getty Images
爆発が発生した港は、石油貿易の要衝であるホルムズ海峡の近くに位置する。AFPは地元メディアの情報として、複数の貨物コンテナの爆発が原因とみられ、近隣の都市でも揺れが感じられたと報じた。
AP通信は、イランのミサイル備蓄を補充するため中国から輸送されたロケット燃料との関連性を伝えている。
初期報告では、爆発は安全基準の不備が関係している可能性があり、コンテナ近くに可燃性物質が保管されていたとされる。半国営タスニム通信は、燃料タンクの爆発が原因だと伝えたが、詳細には言及していない。
同港は世界全体の石油貿易の約26%が通過するホルムズ海峡に近接し、イランの全国鉄道網と道路網に接続されている。

負傷者を搬送する人々(4月26日)
Photographerurce: AFP
ペゼシュキアン大統領は原因調査を指示した。国営テレビによれば、救助隊が現場に急行しており、港湾業務は停止された。当局は消火に時間がかかる可能性があるとしている。

原題:Death Toll Rises After Explosion Rocks Commercial Port in Iran(抜粋)