金曜日, 5月 16, 2025
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そうだ アニメ,見よう:第233回はCygamesPictures制作の「アポカリプスホテル」。荒廃した銀座のホテルを舞台にしたハートフルコメディ


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 「グランブルーファンタジー」(PC / BROWSER / iOS / Android)などで知られるCygamesのアニメ制作部門である子会社CygamesPicturesは,今期2本の作品を放送している。「週刊ヤングジャンプ」にて連載中の同名コミカライズをアニメ化した「ウマ娘 シンデレラグレイ」(毎週日曜16:30〜TBS系全国28局ネット)と,完全オリジナルで制作される「アポカリプスホテル」(毎週火曜25:34〜日本テレビほか)だ。どちらも今期の話題作として,アニメファンの注目を集めている。
 というわけで,「そうだ アニメ,見よう」第233回のタイトルは,オリジナルSFアニメ「アポカリプスホテル」。シリーズ構成・脚本は「シドニアの騎士」や「ゾンビランドサガ」の村越 繁氏,監督は「幼女戦記」や「プリンセスコネクト! Re:Dive」の春藤佳奈氏が担当。「あんみつ姫」や「はたらく☆少女 てきぱきワーキンラブ」などで知られる漫画家・竹本 泉氏がキャラクターデザインとして参加している。

「アポカリプスホテル」

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 ウイルス性物質の大気汚染によって,存亡の危機に立たされた人類が,地球を脱出してから100年が経過した。周囲が廃墟と化していく中,唯一営業を続けている銀座のホテル「銀河楼(ぎんがろう)」のホテリエロボット・ヤチヨ(CV:白砂沙帆)は,ドアマンロボ(CV:東地宏樹)らと協力して,ホテルを維持しながらオーナーの帰還と客の来訪を待っていた。
 ある日,浴室のひとつからシャンプーハットが無くなっていると判明する。それによってホテルの存続率が0パーセントになると計算したヤチヨは,従業員総出で捜索しようとするが,シャンプーハットを持ち出したのはドアマンロボであった。普段オーバーヒートした彼にヤチヨが水をかけるのだが,実は水が苦手なのだという。
 そこへ100年ぶりとなる客がやってくる。しかし,それは地球人ではなく地球外生命体=異星人だった。

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 異星人相手でもヤチヨは通常と変わらず接客に努めるが,そもそも意思疎通ができているかどうかも怪しい。そこへ,異星人の船を観測してやってきたという環境チェックロボ(CV:三木眞一郎)が現れる。
 環境を変化させる恐れがあると,環境チェックロボは異星人を排除しようとするが,ヤチヨは誰であってもお客様であると,彼をいさめる。やがて,異星人は謎の植物が入った試験管をヤチヨに渡して「銀河楼」を去った。

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 そして50年後,新たにタヌキ星人の一家が「銀河楼」を訪れる。父親であるブンブク(CV:チョー)によると,激化する縄張り争いから逃れるために母星を離れ,発見した地球人の船で地球の言葉や知識を覚えたという。
 喜んでタヌキ星人たちを迎え入れたヤチヨだったが,彼らは水槽で水浴びしたり,廊下や部屋で“ため糞”を行ったりと好き放題し始める。当初は客に寄り添おうとするヤチヨだったが,やがて行動がエスカレートする彼らに怒りを爆発させてしまう。

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人類の帰還を待ちわびるロボットたち

 ロボットたちが営業するホテル「銀河楼」を舞台にしているのが本作「アポカリプスホテル」だ。宿泊客は人類とは異なる異星人たち。言葉や食事,文化の違いによるディスコミュニケーションがコミカルに描かれる。
 藤子・F・不二雄氏の名作「21エモン」を想起させる内容だが,「21エモン」の舞台となるのが発展した未来の東京であるのに対して,こちらは荒廃した東京が舞台。オーナーからホテルを託されたロボットたちは,毎日ベッドメイキングや掃除を行い,料理を作りながら(誰も食べないので結局捨てる),ひたすらお客を待ちわびていた。

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 オーナーからの連絡はなく,環境チェックロボによると,ここ数十年は人類からの音信も途絶えているという。そんな状況下でもロボットであるヤチヨらは,健気にホテルを維持するが,経年劣化により仲間たちも脱落していってしまう。
 そんな中,ついに宿泊客が現れたのだ。それがどこの星から来たのかも分からない地球外生命体であっても,従業員一同を狂喜させたことは言うまでもない。

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意外にポンコツなヒロイン・ヤチヨ

 「銀河楼」には,調理ロボットやハエトリロボットなど,さまざまな従業員ロボットが働いている。しかし,言葉を話せるのはヤチヨとドアマンロボだけ(環境チェックロボも話せるが,従業員ではない)。そのため,基本的にはヤチヨの目線で物語は進んでいく。
 ヤチヨは,ロボットなので当然ロジカルな思考で物事を進めるが,なぜだか所々人間臭い行動をとることがある。久々の宿泊客に小躍りすることもあれば,ホテルに迷惑をかけるタヌキ星人たちに激怒する。シャンプーハットがひとつないだけで,ホテルが潰れると思い込むなどなど。実は感情があるのだろうか?

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 有能なようでいて,どこかポンコツなヤチヨが愛らしく,つい応援してしまう。職務に忠実でひたすら真面目な彼女と,宿泊客のズレたやり取りが本作の魅力のひとつだ。竹本氏のキュートなデザインもあいまって,彼女のファンになる人も多そう。
 ちなみに,ヤチヨには特定の条件満たすことで開放される,隠された機能(イースターエッグプログラム)が数種類存在する。例えば“宇宙人への接客”達成で「沸騰ポット」が,“お客に手を上げる”で「花火」が,お酒を飲むことで大人の姿に成長する能力が追加されていた。お客に手を上げるが条件なのはどうなの? と思わなくもないが,支配人独特のユーモアなのかもしれない。今後どんな機能が追加されるのか気になるところ。

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OP&EDはaikoさんの描き下ろし楽曲

 そんな本作を盛り上げているのが,aikoさんによるOP楽曲「skirt」とED楽曲「カプセル」だ。「skirt」にはロボットに血が流れていたら,こんな気持ちになったりするのかもというメッセージが,「カプセル」には大切な人との記憶は,電池が切れても絶対に消えないという願いが込められているのだそう。
 どちらもノンクレジットムービーが公開されているので,ぜひ視聴してみてほしい。個人的にはヤチヨの独特なダンスを収録したOPがお気に入りだ。

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2025年春アニメのダークホ−ス

 タヌキ星人のポン子(CV:諸星すみれ)が従業員として働くことになり,ますますにぎやかになる「銀河楼」。今後もさまざまなキャラクターが登場するようで,支配人代理の代理を務めるヤチヨに休む暇はなさそうだ。

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 “滅亡してしまったかもしれない人類”を待ちわびるという,どこか切ない設定が根底にある本作。そんな設定をヤチヨたち「銀河楼」の従業員たちはハイテンションなギャグで笑い飛ばしてくれる。物語の背景や人間模様など,細かいことを考えずに深夜に視聴できる作品だ。
 「機動戦士Gundam GQuuuuuuX」や「ウマ娘 シンデレラグレイ」など,数多くの注目作が放送される2025年春アニメの中で,まさにダークホースといえる本作。果たして人類は生き残っているのか? 「銀河楼」は今後も存続できるのか? ヤチヨたち従業員たちの待ち受ける運命が,ハッピーエンドであることを願うばかりだ。

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 なお,竹本氏によるコミカライズ「アポカリプスホテルぷすぷす」がウェブコミック配信サイト「ストーリアダッシュ」にて連載されている。アニメだけでは物足りないという人は,こちら(リンク)もチェックしておこう。

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 Cygamesは,アニメ「ウマ娘 シンデレラグレイ」2025年4月からTBS系全国28局ネットにて分割2クールで放送されることを発表した。本編映像が見られるティザーPV第2弾を公開したほか,キャラクタービジュアルや新規キャスト情報を公開している。本作は,週刊ヤングジャンプにて連載中の同名コミカライズをアニメ化したものだ。


[2024/12/26 13:37]

TVアニメ「アポカリプスホテル」公式サイト

TVアニメ「アポカリプスホテル」公式X

放映データ
2025年4月〜毎週火曜25:34〜日本テレビほか
キャスト
ヤチヨ:白砂沙帆
ポン子:諸星すみれ
ドアマンロボ:東地宏樹
環境チェックロボ:三木眞一郎
オーナー:木下浩之
ブンブク:チョー
マミ:本田貴子
フグリ:田村睦心
ムジナ:榊原良子
スタッフ
原案:ホテル銀河楼管理部
監督:春藤佳奈
キャラクター原案:竹本 泉
シリーズ構成・脚本:村越 繁
キャラクターデザイン:横山なつき
美術監督:本田こうへい
色彩設計:砂子美幸
3D監督:中野祥典
撮影監督:岡﨑正春
編集:神宮司由美
音楽:藤澤慶昌
音響監督:飯田里樹
音響制作:dugout
音楽制作協力:SCOOP MUSIC
主題歌
OP:「skirt」aiko
ED:「カプセル」aiko
アニメーション制作:CygamesPictures
製作幹事:サイバーエージェント
(C)アポカリプスホテル製作委員会



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🧠 編集部の感想:
「アポカリプスホテル」の設定がユニークで、廃墟の中でロボットたちが懸命にホテルを維持する姿が心温まります。異星人とのコミカルなやり取りは、視聴者に新しい視点を提供して楽しませてくれそうです。製作陣の実力と魅力的なキャラクターで、今後の展開が期待されます。

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