いわゆる“トランプ関税”について、日本時間の2日から2回目の日米協議が始まります。アメリカ側が輸入拡大を求めているのが、自動車や農作物。日本はどのような交渉カードを切るのでしょうか?
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日本時間の2日から始まる日米の関税協議。
赤沢経済再生担当相(日本時間5月1日)
「ウィンウィンの関係になるような合意に向けて、できる限り前進したい」
関税協議で日米双方にとって「交渉カード」となるのが、自動車です。
トランプ大統領は、日本でアメリカの自動車が売れていないことに“不満”を持っています。なぜ、アメリカ製の自動車=アメ車は、日本で普及しないのでしょうか?
一つは、日本の道路事情に合わない大きさや燃費の悪さなどの性能面。
他にも、アメリカ側が問題視しているのが…。
スカイオート 村上周平社長
「赤いウインカーは日本は法律でダメ」
日米で異なるさまざまな安全基準です。赤いウインカーは、日本ではオレンジに変えなくてはなりません。
さらにEV(=電気自動車)の分野では、日米で主流の充電器の形状が違うなど、アメ車が日本に参入する「壁」になっていると、アメリカ側は主張しているのです。
こうした指摘に、日本政府は輸入車の安全審査の手続きについて、簡略化できる台数を増やす案を提示する方向で、検討しているといいます。
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もう一つの「交渉カード」。それは、トウモロコシ、大豆、コメなどの農作物です。
大豆の生産量世界2位を誇るアメリカですが、今、最大の輸出先である中国は“トランプ関税”への報復措置を実施中。
大豆農家 ライアン・マッケンチューン氏
「大豆農家として、関税には非常に不安を感じている」
アメリカの大豆が、中国に輸出できなくなるのではないかと不安視していました。
そこで、私たちが話を聞いたのは元外交官の大江博氏。
10年前、モノやサービスなどの自由貿易化をめざした国際協定、「TPP(=環太平洋経済連携協定)」では、農業分野についてアメリカ側との交渉を仕切った人物です。
元TPP首席交渉官 大江博氏
「大豆みたいな話は日本にとってはセンシティブな品目ではないけど、(中国への輸出)その分を一部肩代わりするっていうのは、日本にとってそんな痛手な話ではないし、アメリカから見たら助けになる」
行き先を失うかもしれない大豆を日本が輸入することで、アメリカに「恩を売れる」として、有効な交渉カードになると指摘しました。
また、交渉カードとして「コメ」が挙がることについては…。
元TPP首席交渉官 大江博氏
「なぜ(アメリカが)コメコメと言っているか、一番わかりやすいじゃないですか。日本の市場がいかに閉鎖的かと。アメリカ的にはセンシティブな日本のコメを、日本から成果を得たというのはうれる(アピールできる)」
コメの価格高騰が続く日本では輸入米が増えているため「何か危機的な状況が起こるわけではない」として「交渉カード」になりうると大江氏は指摘しました。一方で批判的な声があることについては、日本の農家を守るためには高品質の日本米を輸出する戦略が大切だとしています。
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日本政府関係者は「アメリカも政策を軌道修正しようとしている。今回の交渉で前向きな成果が得られるかもしれない」としています。
2回目となる日米協議。具体的な前進は見られるのでしょうか。
(2025年5月1日放送「news every. 」より)
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FXもニーサも、米国債券も購入禁止。ドル買い支えしない。
日本の持っている最大のカードは時間だよ
無理に急ぐ必要は無い