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¥26,970 (2025年4月26日 13:09 GMT +09:00 時点 - 詳細はこちら価格および発送可能時期は表示された日付/時刻の時点のものであり、変更される場合があります。本商品の購入においては、購入の時点で当該の Amazon サイトに表示されている価格および発送可能時期の情報が適用されます。)
2025年4月4~6日に三重県・鈴鹿サーキットで開催された自動車レース「F1日本グランプリ」。最近はNetflixによるF1関係者のドキュメンタリー番組により、ファン層が拡大。
日本では特に日本人ドライバーである角田裕毅選手が、ホンダとパートナーシップを結んでいる強豪・レッドブルに移籍。表彰台や優勝を狙えるチームとあって、注目度が高まっている。
今年の日本グランプリは3日間で26万6000人の観客が集まった。
当然、各キャリアでは大規模なイベントとしてトラフィック対策を強化している。
実は2023年秋に開催された日本グランプリでは、特にドコモユーザーから数多くの不満の声が上がってしまっていたという。
実際、こうした大規模イベントではQRコードによる電子チケットが一般的になっている。また、売店ではキャッシュレス決済により、通信が必要となる機会が増えた。
さらにF1の場合、レース中も他のコーナーでどんなバトルが繰り広げられているか、お目当てのドライバーはいま何位で、前のドライバーと何秒離れているか、などを手元で確認したいため、動画配信アプリの「DAZN」や、F1が提供する情報サイトをスタンドで見ているファンが多い。
F1はレース中でも「動画を見る」という、ちょっと変わったイベントでもあるのだ。
そこでNTTドコモではネットワーク品質を向上させようと、昨年、移動基地局車による「極小セル対策」を強化。この効果が確認できたため、今年、さらなるアップデートを施したという。
通常、こうした大規模イベントは、アンテナを装備した「移動基地局車」を出動させて対策することが多い。昨年、NTTドコモは8つの可搬局を投入し対応したが、今年は1つに減らした。
実は、その裏で、鈴鹿サーキット内に7つの恒久局を新設。F1グランプリ時だけでなく、通常時からネットワークの品質を強化するという方針に変えたのだった。
実際はスタンドエリアを細かく分割した「極小セル化」を実現。さらに施設内だけでなく、周辺の基地局にMMU(Massive MIMO Unit)と5G SAを搭載することで、高スループット化を実現した。
MMU(Massive MIMO Unit)により、多くのアンテナ素子を搭載し、ユーザーひとり一人に専用の周波数リソースを提供。NTTドコモの調べでは、従来の5Gアンテナよりも2倍以上の通信性能を発揮するという。
また、NTTドコモではピットやホームストレートが見渡せるグラインドスタンドにおいて、「ミリ波」のアンテナを設置している。
実際にF1開催中、ソニーのポータブルデータトランスミッター「PDT-FP1」を持ち込んで、測定してみた。このPDT-FP1、Androidベースの端末で、HDMIやLAN端子などが備わっている。ソニーのデジカメ「α」などと接続し、写真や映像を高速で伝送できるというものだ。
PDT-FP1はミリ波に対応しており、本体のどちら側で受信しているかなどを確認できるアプリも備わっている。
4月6日の決勝日に速度測定をしてみたが、1Gbbpsを超える速度が計測でき、かなり快適に動画アプリを利用することができた。
当然のことながら、会場に10万近いお客さんがいるなか、ドコモユーザーでかつ「ミリ波対応端末」を使っている人はかなり限定的だろう。
しかし、ミリ波はサーキットやスタジアムのような人が密集するような場所でも快適な通信提供できると言われてきただけに、実際に観客が大勢いるなかで、ミリ波につないで通信ができたことにちょっと感動してしまった。
NTTドコモでは、鈴鹿サーキット内のトラフィックの容量は、昨年と比較して約1.6倍、2023年度比較では3.7倍に増えていると試算する。
F1開催中、X上でドコモユーザーの反響をチェックしてみたが、特にネットワーク品質に対して不満の声が上がっている様子はほとんど見られなかった。
鈴鹿サーキットのように、毎年必ず、3日間で20万人を超える動員となるイベントがあり、さらに年に何回か数万人が集まるようなイベントが開催されるような場所であれば、移動基地局車よりも、あらかじめ恒久的な基地局を作り、最先端の技術を投入するのが望ましいのかもしれない。
実際、KDDIやソフトバンクも、昨年あたりから鈴鹿サーキット内に恒久的な基地局を新設し、移動基地局車の出動をなくすといった取り組みが広がっている。
5G SAやミリ波など、普段の生活ではあまり恩恵の受けられない5Gだが、こうした大規模イベントでは、キャリアの対策によって、他のユーザーとの「違い」を感じられるようになるかも知れない。