Loading...



「大変でしたね…」しか言えない人は嫌われる。頭のいい人はどう話している? - QUEST「質問」の哲学

いつも浅い話ばかりで、深い会話ができない」「踏み込んだ質問は避けて、当たり障りのない話ばかりしてしまう」上司や部下・同僚、取引先・お客さん、家族・友人との人間関係がうまくいかず「このままでいいのか」と自信を失ったとき、どうすればいいのでしょうか?
世界16カ国で続々刊行され、累計26万部を超えるベストセラーとなった『QUEST「質問」の哲学――「究極の知性」と「勇敢な思考」をもたらす』から「人生が変わるコミュニケーションの技術と考え方」を本記事で紹介します。

「大変でしたね…」しか言えない人は嫌われる。頭のいい人はどう話している?Photo: Adobe Stock

「相手のことはわからない」と認める

 好奇心をもち続けるとは、「自分には知らないことがある」と認めることだ。

 他人の経験や思考、感情はわからない。他人とはまさに文字通り、自分ではない他の誰かのことだ。

 あなたには迷惑な義父威圧的な上司がいるかもしれないし、遅刻しがちな人への苦手意識があるかもしれない。

 こうした人たちと接するとき、自分と相手の思考や感情が完全に一致していないケースは多い。

 私たちは、相手が何を考え、どんな経験をして、どんな気持ちでいるかを決めつける。

 しかし、相手のことは相手が一番よく知っているのだ。

 以前、若い会計士のグループに会話と質問のテクニックを教えたことがある。

 クラスでは、2人1組に分かれ、1人が最近イライラした経験を話し、もう1人はそれが実際にどのような経験だったのかを考える、という演習を行った。

 ぺアの1人で、旅行から戻ってきたばかりのバートが、空港での出来事を話していた。

「私は、午後2時に出発予定の飛行機に乗り込みました。
 全員が搭乗し、手荷物を荷物棚に収納し、シートベルトを締めました。
 でも、飛行機が飛び立つ気配はありません。
 エンジンの轟音もしないし、滑走路へ進むタキシングもないのです。
 私たちはそのままずっと座っていました。ようやく離陸したのは、なんと45分後のことです」

 ペアのもう1人であるジェームズはフムフムとうなずきながら話に耳を傾け、「それはたいへんでしたね」と言い、質問を考え出そうとしたが、何も浮かばなかった。

 私は理由を聞いてみた。

「だって、それがひどい体験だったということは明らかですよね? それ以上、何を尋ねればいいんです?」

バートが何を経験したかが、本当にすべてわかるのですか?」私は尋ねた。

「もちろんです。はっきりしているでしょう? 飛行機の中で待たされた。嫌なことですよね」

彼がそれを嫌だと思った正確な理由はわかりますか?

「それは……ええと……時間を無駄にしたからでしょう?」

「つまり、もしあなたが同じ状況に置かれたら、時間を無駄にしたと思ってイライラするということですね。
 でも、バートにはまったく違う理由があるかもしれません。
 時間は彼にとって大した問題ではなかったのかもしれない。
 離陸が不安だったのかもしれない。
 お腹が空いていて、機内食を楽しみにしていたのかもしれない。
 本人に尋ねてみなければたしかなことはわからないはずです

 ジェームズが「飛行機が遅れたことで、なぜそんなにイライラしたのですか?」と尋ねると、バートは答えた。

「ずっと飛行機の座席に座っていると、窮屈で身体が痛くなるでしょう。
それがとても嫌だったんです。遅れるなら、せめて出発ラウンジで待たせてほしかった。
そうすれば、ゆっくり足を伸ばして待つことができたのに!

(本記事は『QUEST「質問」の哲学――「究極の知性」と「勇敢な思考」をもたらす』の一部を抜粋・編集したものです)

フラッグシティパートナーズ海外不動産投資セミナー 【DMM FX】入金

Source link

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 が付いている欄は必須項目です

  • Be the first to comment