Zapier解説：業務自動化を実現する(slack→Notion連携を簡単に試す)プロダクション手(☜HANDS☞)

近年、多くの企業で導入が進むSaaS（Software as a Service）。その利便性の高さから複数のSaaSを組み合わせて利用するケースも増えていますが、それに伴い「サービス間のデータ連携が手作業」「通知確認が煩雑」といった新たな課題も生まれています。このような課題を解決する有効な手段の一つが、iPaaS（Integration Platform as a Service）である「Zapier（ザピアー）」です。

本記事では、Zapierの製品概要から設計思想、具体的な機能、そして活用事例を簡単に解説します。

Zapierとは？

Zapierは、異なるウェブサービスやアプリケーション同士を連携させ、定型的な作業を自動化することができるアメリカ発のiPaaSツールです。プログラミングの知識がなくても、直感的な操作でワークフローを作成できる点が大きな特徴です。GmailやGoogleドキュメント、Slack、Trello、HubSpotといった数千種類以上のアプリケーションに対応しており、日々のルーチンワークを効率化し、貴重な時間をより創造的な業務に充てることを可能にします。

従来、アプリケーション間の連携には専門的な知識や開発が必要でしたが、Zapierの登場により、非エンジニアでも容易に業務プロセスの自動化を実現できるようになりました。

Zapierでできること

Zapierの主な機能は、「トリガー」と「アクション」を組み合わせることでワークフローを構築し、自動化を実現することです。

• タスクの自動化: 「あるアプリケーションで特定のイベント（トリガー）が発生したら、別のアプリケーションで特定のアクションを実行する」というシンプルなルール設定で、日々の様々なタスクを自動化できます。例えば、「Googleフォームに新しい回答が送信されたら（トリガー）、その内容をGoogleスプレッドシートに自動で記録する（アクション）」といった設定が可能です。

• 複数ステップのワークフロー: 単純なトリガーとアクションの組み合わせだけでなく、複数のアクションを連続させたり、条件分岐（フィルター機能）を挟んだりすることで、より複雑な業務プロセスも自動化できます。例えば、「特定のキーワードを含むメールを受信したら（トリガー1）、内容を解析し（アクション1）、重要度に応じてSlackの異なるチャンネルに通知し（アクション2）、同時にタスク管理ツールにカードを作成する（アクション3）」といった多段階の自動化も可能です。

• 豊富な対応アプリケーション: 前述の通り、5000種類を超える多種多様なアプリケーションに対応しています。メール、カレンダー、CRM、SFA、プロジェクト管理、ファイル共有、SNSなど、ビジネスシーンで利用される主要なSaaSのほとんどをカバーしており、ユーザーのニーズに合わせた柔軟な連携を実現します。

• ノーコードでの操作: プログラミングの知識は一切不要です。直感的なインターフェース上で、ドロップダウンリストからアプリケーションを選択し、必要な設定項目を埋めていくだけで、誰でも簡単に自動化のワークフローを作成・管理できます。近年では、AIによるZap作成サポート機能も搭載され、より手軽に利用できるようになっています。

• データ加工: Formatter機能を利用することで、連携するアプリケーションの仕様に合わせて日付の書式を変更したり、テキストを分割・結合したりするなど、データの加工も自動化フローに組み込めます。

slack →Notion 連携をやってみる。

zap(ワークフローの作成)

ワークフローの作成

ノーコードでとても簡単なものを作成する。slackの投稿をNotionのDBへ連携する。

slackへ投稿Notionへ連携

5分もかからず実現できる。

まとめ

Zapierは、プログラミングの知識がない人でも、日々の様々な業務を自動化し、大幅な効率化を実現できる強力なツールです。ルーチンワークから解放されることで、従業員はより付加価値の高い業務に集中できるようになり、企業全体の生産性向上にも繋がります。

まずは身近な業務の自動化に挑戦してみてはいかがでしょうか。