自己紹介
profile:
name: 森田 和明
company: 富士ソフト株式会社
position:
title: 主任 / フェロー
specialization: アーキテクト・エバンジェリスト
AWS Certifications:
- AWS Ambassador (2023, 2024)
- Japan AWS Top Engineer (2020-2024)
- Japan All AWS Certifications Engineer (2024)
- AWS Community Builder (2024, 2025)
professional_focus:
- AWS関係のアーキテクトとエバンジェリスト(生成AIを含む)
social:
X: https://x.com/moritalous
Qiita: https://qiita.com/moritalous
GitHub: https://github.com/moritalous
まだまだイケる!Bedrockの入門書!
Claude 4はAWS上でも使えます
モデルを有効化して
Claude 4はAWS上でも使えます
プレイグラウンドで実行
AWS準拠のセキュリティ
Bedrock提供モデルとモデル開発元のAPIは別もの。同じモデルを使用する場合でも物理的に隔離
リージョン情報
Claude 4モデルはすべてクロスリージョン推論(※1)での提供
Sonnet 4はローンチのタイミングで東京・大阪でも利用できます!
クロスリージョン(※1) | Claude Sonnet 4 | Claude Opus 4 |
---|---|---|
米国 :バージニア北部、オハイオ、オレゴン | ✅ 提供 | ✅ 提供 |
アジアパシフィック :東京、大阪、ムンバイ、ソウル、シンガポール、シドニー、ハイデラバード(※2) | ✅ 提供 | ❌ 未提供 |
(※1)クロスリージョン推論:複数のリージョンのどこかで処理されます
(※2)ハイデラバードはオプトインリージョン(デフォルトで無効化)
Anthropic APIとBedrockの比較
モデルそのものは同じでもAPIで提供されている機能は異なります
機能 | Anthropic API | Amazon Bedrock |
---|---|---|
SDK | Anthropic SDK | AWS SDK / Anthropic SDK |
認証・認可 | APIキー | AWS認証情報 |
バッチ処理 (Batch processing) | ✅ 利用可能 | ✅ 利用可能 |
引用 (Citations) | ✅ 利用可能 | ❌ 利用不可 Bedrockナレッジベースで代用 |
コード実行 (Code execution) | ✅ 利用可能 (パブリックベータ) | ❌ 利用不可 Bedrockエージェントで代用 |
コンピュータ使用 (Computer use) | ✅ 利用可能 (パブリックベータ) | ✅ 利用可能 (ベータ) |
ファイル API (Files API) | ✅ 利用可能 (パブリックベータ) | ❌ 利用不可 |
MCPコネクタ (MCP connector) | ✅ 利用可能 (パブリックベータ) | ❌ 利用不可 |
PDFサポート | ✅ 利用可能 | ❌ 利用不可 Converse APIで代用 |
プロンプトキャッシング (Prompt caching) | ✅ 利用可能 | ✅ 利用可能 |
└1時間キャッシュ期間 (1-hour cache duration) | ✅ 利用可能 (ベータ) | ❌ 利用不可 |
トークンカウント (Token counting) | ✅ 利用可能 | ❌ 利用不可 |
ツール使用 (Tool use) | ✅ 利用可能 | ✅ 利用可能 |
ウェブ検索 (Web search) | ✅ 利用可能 | ❌ 利用不可 |
Bedrockではモデル以外の機能も充実
複数のモデルを組み合わせて生成AIアプリ開発ができるプラットフォーム
もちろん生成AI以外のAWSサービスとの組み合わせも
Bedrockで使うための設定
環境変数をひとつ足すだけでOK
export CLAUDE_CODE_USE_BEDROCK=1
claude
Claude Code ?
Claude Code !!
/status
コマンドで設定をチェック
バージニア北部リージョンのClaude 3.7 Sonnet(とClaude 3.5 Haiku)が使用されます
モデルやリージョンを変更する方法
東京/大阪リージョンに設定もできるが、、
Claude 3.5 Haikuが未提供なので工夫が必要
Claude以外のモデルは諦めよう
Amazon Novaはだめでした
利用状況を人ごとに管理したい
アプリケーション推論プロファイルを作成することでコストを分けて管理
aws bedrock create-inference-profile \
--inference-profile-name claude-code-user1 \
--model-source copyFrom=arn:aws:bedrock:us-east-1:123456789012:inference-profile/us.anthropic.claude-sonnet-4-20250514-v1:0
# 出力
{
"inferenceProfileArn": "arn:aws:bedrock:us-east-1:123456789012:application-inference-profile/ua2srtupytga",
"status": "ACTIVE"
}
inferenceProfileArn
をANTHROPIC_MODELに指定
モデル呼び出しログを確認
有効化するとモデル呼び出しログが見られます!自分の環境で見てみよう!(Claude Codeのプロンプトも見られるよ)
Bedrockのいいところ
- AWSのサービスとしてのセキュリティ
- IAMによる権限管理
- 会社でのサービス利用までの説明が楽(AWSがすでに認められてるケース)
- AWSのサービスとしての請求
- 事前のチャージ不要で使った分だけの課金
- 請求が他のAWS利用料と合算
- Claude以外のモデルも利用可能
- 埋め込みモデル、リランキングモデル、画像生成モデル
Bedrockの残念なところ
- APIキーでサクッとができない
- 厳重なセキュリティの裏返し
- 使いすぎ防止が難しい
- 想定よりも使ってしまうかも
- アラート設定などはあるがリアルタイムで使えなくなる仕組みではない
- クォータ制限がきびし目
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