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AI 導入に揺れる香水業界 インフルエンサー炎上が浮き彫りにした消費者の警戒感



AI 導入に揺れる香水業界 インフルエンサー炎上が浮き彫りにした消費者の警戒感

記事のポイント

  • AI生成の香水インフルエンサー登場に業界は反発しつつも導入の動きが進む。
  • AIは香水の民主化や効率化を促す一方で創造性や文化喪失への懸念が強い。
  • 最終的に香水は人間の感覚体験に根ざすものでAIとの共存が課題となっている。

オンラインで香水を創作しているエリーズ・グルニエ氏にとって、新しいフォロワーが増えるのは日常のことだ。しかし7月、グルニエ氏のインスタグラムに現れた新しいフォロワーは少し異質だった。

それは「アイリス・レーン」という香水インフルエンサーを名乗る存在で、実際には人間ではなく、フレグランス・インキュベーターのスレート・ブランズ(Slate Brands)が人工知能によって生み出したキャラクターだった。

エリースは、ほかの多くの香水クリエイターと同様に、このAIインフルエンサーに戸惑いを覚え、自身のTikTokアカウント(@eliselovessmells、フォロワー数6万5千人超)でその気持ちを動画で投稿した。

「もっとも心配したのは、ここから開かれるパンドラの箱だった。AIで芸術を生み出すこと自体は理解できる。しかし、芸術を解釈し、反応する存在までもAIに置き換えるのは奇妙だ。体験の両側をAIに委ねてしまうようなもので、それはどうしても受け入れられなかった」とグルニエ氏はGlossyに語った。

スレートはすぐに反発を受け、数日でアイリス・レーンのアカウントを削除した。トップノートの香りのように短命に終わったものの、AIの香水業界への進出は止まらない

AI活用が進む香水業界の最新動向

プラダは2024年に発表した「パラドックス・バーチャル・フラワー」で、AI生成のジャスミン・アコードを大きく打ち出した。

さらに、オズモ(Osmo)のようなスタートアップはAIによる香水生成を差別化要因とし、大手香料メーカーのジボダン(Givaudan)やシムライズ(Symrise)もAI開発への投資を進めている。

インターネットやソーシャルメディアの登場が香水業界を大きく変え、無数の新作を生み出し、香水を語り書くことで生計を立てるクリエイターを育んできたことは誰も否定できない。しかし、次のデジタルフロンティアである人工知能は、複雑であいまいな感情を呼び起こしている。

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🧠 編集部の感想:
AIが香水業界に進出することで、効率性や民主化が期待される一方、創造性の喪失に対する懸念が浮き彫りになっています。インフルエンサーの炎上が示すように、消費者はAIの介入に対し敏感で、体験の本質を損なうことを警戒しています。今後、この新たな技術といかに共存し、独自性を保つかが大きな課題となるでしょう。

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