はじめに
僕は普段 Cursor を使って開発しているのですが、チームでは Github Copilot を利用しているので、両者のメリデメを整理するために記事を作成しました。
比較記事は過去のものがたくさん存在していますが、アップデートによって状況が大きく変わるため、あらためて作成しています。
🔧 前提
ツール | ひと言で言うと | 導入方法 |
---|---|---|
VS Code + GitHub Copilot | “VS Code に AI(Github Copilot)を拡張” | Marketplace で Copilot 拡張機能を追加 |
Cursor | “VS Code を fork して AI 特化に改造した IDE” | アプリを DL |
🆕 直近 60 日で起きた主なアップデート
日付 | 対象 | 見出し | ざっくり内容 |
---|---|---|---|
07-24 | Cursor | Bugbot が GA & 有料化 | AI レビュワーが正式版。料金 $40/月、論理・セキュリティバグを PR に自動コメント [WIRED] |
07-03 | Cursor | v1.2 公開 | Background Agent の Plan 精度アップ / Jupyter チャット高速化 / SolidJS リーク検知 |
06-04 | Cursor | v1.0 “Long-Term” | ①Bugbot β→公開 ②Background Agent GA ③One-click MCP ④Memories β |
06-15 | Cursor | 新料金モデルへ刷新 | 従来 500 fast req → 毎月 $20 クレジット+Auto 無制限 に |
06-25 | Copilot | 標準モデルが GPT-4.1 に更新 | VS Code&Visual Studio 両 IDE でデフォルトが GPT-4o→4.1 |
06-05 | Copilot | Agent Mode/MCP が全ユーザ GA | 個人 Pro でも 1クリック自律ループ、Premium 300 req の無料枠が確定 |
✨ これらのアップデートで何が変わった?
トピック | Cursor への影響 | Copilot 側の動き |
---|---|---|
Bugbot GA | PR バグ検知が一段向上 → レビュー負荷を即削減。ただし +$40/月。 | Copilot Review は浅い指摘中心。Bugbotを VS Code PR に付ける“保険”もアリ。 |
Background Agent GA & v1.2 | 大規模リファクタが安定・高速化。ログ UI も改善。 | Agent Mode は “テスト駆動” には強いがファイル横断リファクタはまだ浅め。 |
$20 クレジット制 | 短〜中トークンを大量に使うと以前より安い。長文 RAG は割高になる場合。 | Copilot は $0.04/req 定額。長文でも単価一定で読みやすい。 |
Copilot 4.1 標準化 | ベースモデル差が縮小。軽量実装なら Copilot だけで済むケース増。 | CursorはClaude4・Gemini等の“切替自由”で依然優位を確保。 |
🏁 要点サマリ(最新版)
Cursor
- v1.0↗1.2 で Bugbot GA/Background Agent GA/Jupyter Agent 高速化
- 料金=「$20/月クレジット+超過従量」方式に刷新 → “短いリクエストを多く利用する”派に追い風
VS Code + Copilot
- Pro プラン にも Agent Mode & GPT-4.1 が到達
- $10 定額+Premium 300 req、超過は $0.04/req の読みやすい課金
🔍 機能 & 料金 早見表(2025-07)
観点 | VS Code + Copilot | Cursor |
---|---|---|
Copilot 統合 | 拡張を入れて有効化 | プリインストール |
利用可能 LLM | GPT-4o (Base)+Premium枠で Claude4 Sonnet / GPT-4.1 他 | GPT-4o / Claude3-4 / Gemini / Grok… |
料金プラン |
Pro $10 Base 補完無制限+Premium 300 req |
Pro $20 Tab/Auto 補完無制限+$20 クレジット |
範囲リファクタ |
Copilot Edits (コマンド) |
Ask AI (選択→⌘ K A) |
多ファイル処理 | Agent Mode (手動 ON) | Background Agent GA |
CI / PR | GitHub Actions 生成・PR 要約 | CI 設定は薄め/Bugbot (+$40) |
日本語チャット | ◎ 安定 | △ 英語優位(改善中) |
PC 負荷 | 軽量 | RAM 多め (Embeddings) |
💸 Claude 4 Sonnet のコスト比較(同回数呼び出し)
月間 req (1 k tok 入+出) | Copilot Pro(300 無料枠) | Cursor Pro($20 クレジット込) |
---|---|---|
100 | $10 (枠内) | $20 (枠内) |
500 | $28 | $29 |
2 000 | $78 | $36 |
5 000 | $198 (Pro+) ≒$179 | $90 |
指針
- ≤300 req → Copilot は追加 0 円
- 軽量+大量 → Cursor が割安
- 長文 or 少量 → Copilot の $0.04/req が安定
- 費用上限を縛るなら Copilot 定額+プレミアム枠
🤔 どう選ぶ?(アップデート込み)
ニーズ | ベストな構成 |
---|---|
低コスト & 日本語快適 | VS Code + Copilot Pro |
Claude / Gemini を日常的に併用 | Cursor Pro($20 クレジット活用) |
巨大リファクタを丸投げしたい | Cursor + Background Agent |
CI も PR も IDE 内で完結 | VS Code + Copilot (Agent Mode + Actions) |
PR の品質担保 | Cursor + Bugbot / Copilot Review 併用 |
🔚 結論
-
Cursor — クレジット制で“短リク×大量”に強く、多モデル & 大規模リファクタが持ち味。Bugbot でレビューも厚い。
-
VS Code + Copilot — $10 定額+300 req の読みやすさと DevOps 連携、日本語 UX が武器。
-
Claude 4 Sonnet 多用時の目安
- 軽くて回数多い → Cursor
- 重くて回数少ない → Copilot
雑記
- Cursor に関して、以前はリクエスト数制だったのが、クレジットでの課金制になったのでどのくらい課金されるかパッとわからなくなった(一時期荒れていた)。少し前ほどの勢いは無くなってきた印象(他が追いついて来た + 他のコーディングエージェントの力が強くなってきたのもある)
- 以前は Cursor でも Github Copilot が使えたので入れようとしたが、最近のアップデートで使えなくなっていたので残念 💦
- 色々競合するので仕方ないものの。。。
- CursorたまにChat上のコードブロック表示がバグる(ズレる)のはストレスに感じる部分がある。日本語を使っているからかもしれない
- Chat自体の見やすさは Cursor の方が見やすい
- 複数行別の場所のコードを同時に参照させて考えさせられるのが Cursor はすごく便利
- 個人プランでも buisiness プランでも基本料金が倍違うので、基本料金以上どのくらい使用するかで決めて良さそう
- Github Copilot でもプレミアムリクエストを多く使えば基本料金以上に課金されるので、多く使う場合は Cursor の課金の方が優しい
- Cloude Code も出てきたが、Cursor, Github Copilot と役割が被っている
- 相性も良さそう(分業を考えて)なので今後の IDE としては Kiro には期待している
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