2025-08-08
ニュース
「愛するペットともっと快適に暮らしたい」と願う飼い主が増えています。ペットを家族の一員と考える人が増えるにつれ、住まいのあり方も見直されつつあります。
ペットのために引越しやリノベーションを検討する飼い主はどれくらいいるのでしょうか。株式会社NEXERとペットホームウェブが共同で、事前調査で「ペットを飼ったことがある」と回答した全国の男女500名を対象に「ペットのための住まい」についてのアンケートが実施されました。
- 調査手法:インターネットでのアンケート
- 調査期間:2025年7月22日~8月4日
- 調査対象者:事前調査で「ペットを飼ったことがある」と回答した全国の男女
- 有効回答:500サンプル
調査の結果、9.6%と1割近くの方が、ペットのために引越しやリノベーションを考えたことが「ある」と回答しました。
検討理由として挙げられた主な声
- 「狭く感じたため」(20代・女性)
- 「ペットに適した家で暮らしてほしいから」(30代・女性)
- 「快適に過ごしてほしいため」(40代・男性)
- 「のびのび育てたかったから」(40代・女性)
- 「床と壁がボロボロになるから」(50代・男性)
- 「首輪なしで自由に行動させてやりたかったから」(50代・女性)
- 「猫は家の中で自由に遊べる場所が必要」(60代・男性)
多くの方が、ペットの快適さや安全性を最優先に考えていることが分かりました。特に「狭さ」や「のびのびと過ごせる環境」への配慮は、ペットを大切な家族ととらえているからこその想いと考えられます。一方で、住宅の傷みといった現実的な問題も住まいを考えるきっかけになっているようです。
検討者の56.3%が実際に引越し・リノベーションを実行
引越しやリノベーションを考えたと答えた方のうち、56.3%と半数以上が実際に引越しやリノベーションをしたことが分かりました。
実際に行われた住まいの変更内容
- 「砂壁に板をはってもらった」(30代・女性)
- 「マンションから庭付き一戸建て」(30代・女性)
- 「猫の棚をつけた」(40代・男性)
- 「ペット専用の部屋を取れる間取りにした」(40代・女性)
- 「広い土地を買いフェンスで囲んで放し飼いした」(50代・女性)
- 「足元が滑らないようにしたり、出窓に上がりやすいように踏み台作ったり、ベッドを作ったり」(50代・女性)
- 「4LDK一戸建てから、5LDK一戸建てへ」(60代・女性)
- 「ベランダおよび屋根を設置した」(60代・男性)
「庭付き一戸建てへの引越し」や「間取りを増やした」といった大規模なものから、「猫の棚や踏み台の設置」や「滑りにくい床材への変更」といったペットの行動や安全に配慮した工夫まで、多岐に渡っています。それぞれのペットの習性や体の負担を考慮し、きめ細やかな対策が講じられているようです。
55.6%のペットはストレスを感じていなかった
引越しやリノベーションでペット自身がストレスを感じていた様子について尋ねたところ、55.6%が「なかった」(「あまりなかった」「まったくなかった」の合計)と回答しました。
ストレスを感じた場合の様子
「とてもあった」回答理由
- 「ペット(犬)が通る、通れるドアがあったが慣れて通れるまで時間がかかった。怖いと感じていたと思う」(40代・女性)
- 「逃げまくり隠れて出てこない」(50代・男性)
「ややあった」回答理由
- 「車での移動になれていないので移動時間がストレスだったと思う」(20代・女性)
- 「粗相が増えた」(30代・女性)
- 「引っ越し日はバタバタしていたのもあって体調が悪くなった」(30代・女性)
- 「リノベーション作業の業者の方々に吠えまくっていました」(40代・女性)
ストレスを感じなかった場合の様子
「あまりなかった」回答理由
- 「嫌そうにせず、壁にこするのを毎日していたので」(30代・女性)
- 「すぐに馴染んだため」(40代・男性)
- 「多分、走り回っていたので喜んでいたと思う」(50代・女性)
「まったくなかった」回答理由
- 「マンションのお部屋より、田舎の一軒家の今のほうがとてもリラックスしています。やはりペットは自然に近い環境のほうが良いと実感しました」(40代・女性)
- 「気持ち良さそうだから」(50代・女性)
- 「猫は環境の適応が早い」(60代・男性)
「すぐに馴染んだ」「走り回って喜んでいた」といった声からは、環境の変化に柔軟に対応できるペットが多いことがうかがえます。しかし、「粗相が増えた」「業者に吠えまくった」といった意見も見られ、慣れない環境や大きな音、見知らぬ人への警戒心からストレスを感じてしまうケースもあるようです。
まとめ
今回の調査では、多くの方がペットのために引越しやリノベーションを真剣に検討していることが明らかになりました。56.3%と半数以上が実際に行動に移しており、その内容は大規模なものから細やかな工夫まで多岐にわたります。
しかし、ペットが環境の変化にストレスを感じるケースもあったようです。ペットの性格や特性を理解し、事前の準備や工事中の配慮をすれば、人とペット双方が幸せに暮らせる住まいづくりが実現できるはずです。
ペットや飼い主に寄り添った物件探しやリノベーションを検討するなら、ペットが飼える物件に特化した不動産会社に相談することが推奨されています。
調査情報
- 調査実施:株式会社NEXERとペットホームウェブによる共同調査
- ペットホームウェブ:https://www.pethomeweb.com/
- Minima編集部
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なお編集部のペットはクレステッドモルモット。実体験に基づいた、確かな情報をお伝えしていきます。
本記事に関するお問い合わせはこちらまでお願いいたします。
編集部の感想:
ペットのための引越しやリノベーションが活発になっていることは、飼い主がペットを大切な家族と考えている証拠ですね。実際に56.3%が行動に移しているのは、多くの人が快適な住環境を求めている結果だと感じます。また、ペットがストレスを感じないための配慮も重要で、人とペットの幸せを両立させる住まいづくりの必要性を再認識しました。
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