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概要
田原靖識氏の記事「好きなことで生きていく」の落とし穴と希望では、好きなことを仕事にする際の注意点と、自身の経験を通じて得た気づきを語っています。彼は、好きなことだけでは生計が立たず、自己満足に終わるリスクを訴え、好きなことをどう活用するかが重要であると述べています。
要約
- 「好きなことを仕事にしよう」という考え方に対する疑問と期待を提示。
- 35歳でフリーランスになった経験から、好きなことを優先する自由が必ずしも理想的ではないことに気づく。
- 好きなことのやりがい搾取や、安請け合いの危険性について言及。
- 「好き」は願いでもあり、逃げにもなると認識。
- 自身の苦手な分野(営業など)と向き合うことで、仕事の価値が増すことを体験。
- 「好きなこと」は人生のスタート地点であり、価値があるのは他者のために活用したとき。
- ビジネス成功のためには、「好き」「得意」「価値提供」の交差点を見つけることが大切。
- 自分の「好き」を“責任”として扱い、誰の役に立つかを考えることの重要性を強調。
- 他者への影響を意識し、「好き」を使命に変えることを奨励。
35歳でフリーランスになってわかった、“好き優先”の意味と間違い、そして働き方
こんにちは、WEBプランナー田原靖識です。
突然ですが、あなたは「好きなことを仕事にしよう」と聞いて、どんな感情になりますか?
「わかる、私もそう思ってる!」とワクワクしますか?
それとも、「好きなことだけじゃ食べていけないでしょ…」と冷静になりますか?
僕はというと…完全に前者でした。
「自分の“好き”で食べていけたら、最高じゃん!」って。
ちょうどその頃、「好きなことで生きていく」というYouTubeの広告が流行していて。
ノマドワーカー、パソコン1台で旅しながら自由に生きる姿がキラキラして見えた時代。
自由な働き方=“好き”で生きること、みたいな感覚があったし、
僕自身もそれにすっかり影響されていました。
でも、そんな僕も今ではこう思っています。
「“好き”だけでは食べていけない。でも、“好き”を無視して働いても、心が死ぬ。」
だからこそ、“好き”の扱い方って、めちゃくちゃ大事なんです。
「好きを優先」は、本当に自由なのか?
35歳で独立した当初。
“好きを仕事に”という言葉にすごく惹かれてました。
・場所に縛られないノマド生活・クライアントに依存しない自分の商品
・サウナやカフェに行ってもOKな時間の自由
…今思えば、「自由=好きなことだけしていい」みたいな、ちょっと都合のいい思い込みがあったかもしれません。
でも、現実は違いました。
最初の頃、僕が“好きだから”と選んだ仕事は、
なぜか心も体もどんどん消耗していったんです。
というのも、好きなことって、好きであるがゆえに「やりがい搾取」されやすいんですよね。
「田原さん、これ得意ですよね?」って、安くても断りづらい。
「楽しそうにやってるんだから、好きなんでしょ?」って、追加料金も言い出せない。
あれ、おかしいな?
好きなことをやっているのに、なんでこんなに疲れてるんだろう…。
好き=自分の“願い”か、“逃げ”か
そんなある日、ふと気づいたことがありました。
好きなことって、「願い」でもあるけど、「逃げ」にもなる。
僕の場合、「制作の仕事は好きだけど、営業は嫌い」って思ってたんです。
でも実は、営業が“嫌い”なんじゃなくて、“怖い”だけだった。
・断られるのが怖い・できませんって言われるのが怖い
・価格を言うのが怖い
その“怖い”を正当化するために、「好きなことだけやりたい」って言ってたんですよね。
本当は、“好き”に逃げ込んでいただけだった。
“好き”の価値を高めるのは、「苦手」と向き合った経験だった
じゃあ、その後どうしたか?というと…
腹をくくって、「営業力」「提案力」「プレゼン力」といった、
自分の苦手な領域と真剣に向き合うようにしました。
そしたら不思議なことが起きたんです。
今まで安請け合いしてた案件が、「田原さんにお願いしたいんです!」と言われて、
単価が3倍、5倍になっていったんですよね。
あのとき、“苦手なことから逃げずに向き合った経験”が、
自分の“好き”の価値を高めてくれたんだと思っています。
“好き”を仕事にすることは、ゴールじゃない
「好きなことで生きていく」という言葉がありますが、
僕はそれを“ゴール”ではなく、“スタート地点”だと感じています。
というのも、好きなことって、自分の原点であり、情熱の源だけど、
それを“誰かのために活かす”ことで初めて価値になるから。
「このサービスで、○○さんの課題を解決したい」
「この提案で、あの人の事業を一緒に伸ばしたい」
そんな風に、“誰かの笑顔”につながったとき、
好きなことが初めて“仕事”として成立する。
「好き」と「得意」と「価値提供」の交差点に立つ
ビジネスは、自己満足では成り立ちません。
だからこそ大事なのは、「好き」「得意」「相手への価値提供」
この3つが重なるポイントに、自分のポジションを築いていくこと。
そこに立つことで、自分の“好き”を、
誰かの“ありがとう”に変えていけるようになる。
好きなことがあるなら、それを“責任”として扱ってみよう
もし、いま“好きなことで仕事したい”と思っているなら、
その「好き」は、あなたにとって“希望”かもしれません。
だけど同時に、それを「どう届けるか」「誰に届けるか」まで考えていかないと、
好きなことが“ただの自己満”で終わってしまう危険性もあります。
だからこそ、自分に問いかけてみてください。
「その“好き”は、誰の役に立ってますか?」「その“好き”を、本気で磨ききっていますか?」
「“好き”を守るために、苦手と向き合っていますか?」
僕は、35歳でフリーランスになり、たくさんの失敗を経て、
ようやく“好き”の取り扱い説明書がわかってきました(笑)
だからこそ、これからフリーランスとして羽ばたこうとしているあなたには、
“好き”を言い訳に使うのではなく、“誰かのための使命”に変えていってほしいなって思います。
そして何より、“好き”を誰かの笑顔に変えていける働き方って…
最高に楽しいですよ!
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